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新たなる場所と仲間達  作者: サイレン
14/59

第十三話・悪夢前編

今回はかなり読みにくいかもしれません。申し訳ありません。 この回想は四部に分けるつもりです。


〜〜〜side???〜〜〜

―夢を見た。それは五年前から見続けている最悪の夢だった。

???

「やはり、悪夢はここから始まるか」

辺りには何もなくただ無限に荒れた大地があるだけだ俺はその荒野をただひたすら一人で歩き続ける荒野を歩いていると光に包まれて景色が変わる。

???

「次はこれか」

そこは八年前の雲月道場だった。そこで俺は自分の母親、雲月眞野(うげつまの)と対峙していた。

???

「くっ、どうして俺を殺そうとするんだよ?」

過去の俺は先程から母さんに何度も問いかける、しかしその声は届かない母さんの目付きはおかしくまるで狂人の様な目付きだった、さらに明らかに人とは思えない速さと異常に伸びた手の爪で襲いかかってくる

俺はその攻撃を紙一重で回避して反撃のチャンスを(うかが)うがさすが雲月流の副師範だ正気ではないがまったくスキが無い。

???

「くそ、どうしたら母さんを正気に戻せる?」

俺は考えるが思い浮かぶ訳がない何故なら説得は明らかに無理だし、気絶させようにも実力が違い過ぎるどんな作戦を考えようと意味がない雲月流の技を使おうとしても向こうの方が技のキレが違う。

詰まるところ今出来ることは現状維持をするしかない避け続けて母さんが正気に戻るのを待つしかない

???

「そういえばどうして母さんは雲月流の技を使わず手の爪だけで攻撃してくるんだ・・・?」

もしも母さんが雲月流の奥義や、技を使ってきていたとすれば俺は既に死んでいただろう

(それなのに何故使わないんだ?まさか、雲月流の技を使えないのか?だとすればいけるかもしれない)

しかしこれは賭けだ本当に使えないのかはわからないしもしも使えたらその後に俺はあの爪で貫かれるだろう、しかしやるしかない、このままではいずれ追い詰められるだけだ、だとすればやるしかない俺は覚悟を決めて雲月流の中でも最速の遠距離攻撃の翔龍裂撃(しょうりゅうれつげき)を撃つことに決めた。

この技は体(主に拳)に気を通してストレートパンチと共に繰り出す技だ技の出が速く、気の消費が少ないから使いやすい技だが欠点があるそれは撃った後の(わずか)かに出来るスキだこれは今の状態から考えてかなり危ない外したり、母さんが技を使えたら確実に死ぬはずだ。

だが死なない為に今はやるしかないかするだけでも良い、少しでもスキが出来れば武器を取りに行けるそうすれば助かる確率はグンと上がるだろう。

俺は母さんから大きく距離をとり構える。

???

「行くぞ、母さん!!はあああー!」

全身に糸を通すような感覚気を拳に集中させる今まで何度も訓練してきたことその全てをぶつける。

???

「くらえ、雲月流奥義、翔龍裂撃!」

俺は全てを解放して拳に込める。母さんは異常に伸びた爪で防ごうとする。予想通り雲月流の技は使用不可能のようだ。

少しづつだが、母さんが圧されてきている。

???

「よし、これなら―」

いける、そう思ったとき母さんに異変が訪れた。

眞野

「グッゲッゴェー!」

突然母さんが声にならない叫びをあげたその瞬間俺に対しての殺気がさらに強くなったと思うとなんと母さんはその爪で翔龍裂撃を弾いたそれだけではなく、先程よりも速いスピードでこちらに接近してきた。

???

「なっ、」

ブシュッ!

肩に嫌な感覚が広がり嫌な音が響く、それと同時に肩から大量の血が溢れ、あまりの痛みに思わず膝を付いてしまった肩が熱い焼けそうな程の熱さだ。

それはまるでかなりの温度の熱湯を直に浸けられているそんな感じだった。

母さんは爪を俺の肩から引き抜き止めと言わんばかりに俺の心臓を貫こうとしていた。

ー俺は死ぬのか?俺は何も知らぬまま死ぬのか嫌だこのまま死にたくなんてない死ぬのは恐い。

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ死にたくないそう思ったとき眞野の動きが止まりどこからか声が聞こえてきた

―シニタクナイカ?

当たり前だ死にたい訳がないだろう

ヒトハダレデモイツカハシヌ、ソレガハヤイカ、オソイカノチガイダゼ?ソレデモカ?

それでも今は生きて何故こんなことが起きたかを知るまで倒れる訳にはいかないんだ!!

ソウカ、シナナイホウホウナラアルゼ?

っ!、それは何だ?教えてくれ。

カンタンダ、ダガオマエハカクゴシナクチャイケネエ、チカラヲテニイレルトイウコトハ、フツウノヤツトハマッタクトイッテイイホド、チガウトイウコトダ、ソレデモオマエハ、チカラヲノゾミイキテエカ?

俺は少し考えるが答えなど決まっている

ああ、生きたい今は生きたいそして全てを知るんだ

ソウカ、ジャア、オレサマノナヲヨビナ。チカラヲクレテヤルヨ。

ありがとう、だけど俺はお前の名前は知らないぞ?

レイヲイワレルヨウナコトハシテネエヨ、ソレニオマエハ、オレノナヲシッテイルハズダゼ?

お前の名前、お前は・・・俺はひたすら集中する。

そして、思い浮かんだそいつの名を。

お前は『フラガラッハ』フラガラッハで良いのか?

アア、ソウダオレサマノナハフラガラッハ、モウイチドツヨクオレサマノナヲヨビナ。

わかった、来い!『フラガラッハ』その名を呼んだ瞬間止まっていた時が動きだし俺の手の上には大剣があった俺は即座に母さんの爪を防いだ。

???

「うおおおー!」

俺は剣を横に振り、距離を取った。

???

「お前がフラガラッハなのか?」

ーアア、ソウダオレサマダケンヲカシテヤッタンダアトハナントカシロヨ?

フラガラッハは面白そうに笑いながら聞いた。

???

「ああ、俺が自分自身で終わらせるよありがとうフラガラッハ、さあ、行くぞ母さん!!」

俺は剣を構えて孤独な戦闘を始めに行った。




だが結果を見る前に俺の視界に光が現れて次の記憶に連れて行くようだ。

???

「今回の八年前の記憶の内容は契約・・・か、そういえば、あれから1ヶ月後に母さんと父さんに起こったことが吸血鬼化って事を知ったんだよなぁ」

そう呟くと俺は光に包まれてまた荒野に着いた。

???

「さて、次の記憶は五年前のどんな記憶だろうな」

俺はまた一人何もない荒野を歩き出す。

〜〜side???end〜〜




〜第十三話悪夢・前編〜

この話にもう一つのサブタイトルをつけるとすれば『契約』でしょうね。次回は明日投稿したいと思いますでは、本日はこれにて失礼します。

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