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26.〈レベル0〉は王国新兵として雇われる

 王国に呼ばれて来てみたら、まさかこんなに早く城に招かれるとは。あれからオレたちは城の中へと招待された。ついでにヴァルクさんからもらった手紙を渡した。


「まさか! お前たちだったとはな……これも運命と言うやつか。今回の護衛の件、そして先日の討伐隊の件も含めて後で謁見の間に来ると良い」


 と、言うわけで王から直接ご指名が入ったのだ。アヤメから「少し準備に時間がかかるから休憩室で待っておれ」と言われ、今に至る。


「ご主人様! す、すごいですよ! これただのお部屋なのに壁も綺麗で、テーブルも金ピカですよっ!」


 初めての光景にルナは感動しはしゃいでいた。実はオレも驚いていた。こんな高そうな家具ばかりあると使うことすら躊躇いそうだ。ルナと話しながら待っていると部屋の扉が叩かれる。


「どうぞ」


 多分使用人が呼びに来たのだろう。そしてそこにいたのはなんとヴァルクさんだった。


「久しいな……と言っても数日ぶりだがな」


「ヴァルクさん。どうしてここに?」


「忘れたのか? 私はこの王国の隊長だ。それに姫さまの警護もしている。まさか私が居ない間に抜け出し、ハルトたちと合流しここに戻っていたとはな。本当に感謝している」


「いえ、あんな森の中に1人でいたら危ないですし、それに手紙には王国に来いって書いてありましたしね」


「全く、あれほど勉学は大事だと言っていたのに、逃げてしまうとは……また脳みそから鍛え直さねば」


「あはは……」


 アヤメが言っていたお目付役ってヴァルクさんのことだったのか。あの自由気ままな性格は大変そうだ。


「おっと、こんな話をしている場合ではない。姫さまが謁見の間で待っている。私が案内するからついて来い」


 いよいよそれぞれの立場としてアヤメに……この国のお姫さまに会うのだった。





 重い扉が開かれ奥の玉座に座っているのは、立派なお姫さまとしてアヤメが座っていた。


「よく来たな、ハルトよ。それとその連れよ。ここまで来てもらったのは……まあ言わんでもわかるか。礼としてなにか褒美をくれてやる。どれ、何か欲しいものはあるか?」


 欲しいもの……と言ってもないな。強いて言えばお金さえあればいいけど。何かあるか考えていたその時、


「――姫さま、本当にこの冒険者に礼をすると言うのですか!?」


 声を上げたのは、側近で警護していた王国兵だった。王国兵へオレを見るなり鋭い目つきで睨む。果たしてオレが彼に何かしただろうか。


「ふむ、逆に問おう。何故おまえはわれに問うのだ? 礼をすることに対してなにか不満でもあるのなら申してみよ」


「はっ、たしかに報告では討伐隊としての貢献などと功績はあります。ですが、彼はレベル0です。この事実に民衆が聞きつければ、騒動になるでしょう。ここは感謝の言葉だけでもよろしいかと」


 なるほど。レベル0がお姫さまから直接報酬をもらってしまえば、多少は騒ぎになるだろう。だがそこまで深く考える必要はあるだろうか。


「おまえの意見も一理ある。だが、これは紛れもない事実。別に騒ぎになろうがわれは知らん。これ以上の発言は控えよ」


「……ッ!わかりました……」


「しかし、納得もいかん者たちも大勢いるだろう。そこでだ、ハルトよ。報酬は与えるが、別の試練を与えよう」


「別の……試練?」


 アヤメの唐突の発言に周囲がざわめく。当然、オレとルナも困惑していた。


「ご主人様、試練ってなんですか?」


「いや、オレもよくわからない」


 一体何なのだろうか。


「ハルトよ。今からおまえはわれの直属の王国新兵として働け。そこで様々な過程をこなし、世間に証明せよ。お前という存在をな」


「わ、わかりました。それがお姫さまのご要望なら」


 ここは素直に従うのが得策だろう。周りの目も痛いし。オレはアヤメの要求を引き受ける。


「うむ、では早速だが試練を与える。ここから数キロ離れた村に行け。どうやらそこはまともに戦える冒険者すらいないらしい。そして最近邪魔なモンスターが現れ、討伐してほしいと依頼が来ていてな。ハルトよ、その実力で村を救ってみせよ」


 内容としては簡単だが、まずはここにいる人を納得させるには十分だ。


「姫さま、それは私が担当するはずの依頼では!?」


 さっきの王国兵が騒いでいた。


「まあいいだろう。おまえはここで仕事をしても変わらんしな」


「で、ですが!?」


「――われの命令が聞けんのか? もう一度言うが、これ以上の発言は控えよといったぞ。何度も言わせるな」


「……」


 その王国兵はそれ以上口を開くことはなかった。


「空気を悪くした、すまない。だが、さっきいった内容は本当だ。ハルト、おまえなら簡単にできるであろう?」


 まるでオレを試すかのように、その目は期待しているような感じだった。

「面白い!」


「続きが気になる!」


「早く読みたい!」


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