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怪談「女子高生の会話」

作者: VLP

 

 この話は友人のSがつい最近耳にしたと言うお話です。


 この友人S。地元の友人なのですがこいつ、霊感なんて全く無く、幽霊や心霊なんて見たことも無い普通の人です。


 そんな友人Sがなにやら興奮した感じでこんな話を教えてくれました。


 それはSが休みの日、某有名ファーストフード店でちょっと遅めの昼食を食べていると丁度隣のテーブルに女子高生2人組みが席に着きました。


 Sは運ばれてきたセットのバーガーを食べつつタブレットをいじっていると、先ほど隣のテーブルに座った女子高生2人が夏期講習がどうの部活がどうのと、わいのわいのとまあまあでっかい声で話し出しました。



(・・・女子高生か・・・なんであーも女子はいつの時代も話すの好きなのかねぇー・・・にしても高校か・・・いいなぁ・・もどりてぇーなぁ・・夏休み俺もほしーなぁ・・)っと、その会話がまぶしく思えたそうです。



 そんなおっさんの想いなど露知らず、その女子高生はあーでもないこーでもないと会話を楽しんでいました。


 Sはなんとも言えない思いをしつつ、タブレットをいじくってバーガーをかじっていると、ふと隣の会話が耳に飛び込んできました。その会話は次の様な内容でした。




 女子高生A「ねえねえ。これ誰にも言った事無いんだけど、私カウントダウン始まってるんだよねw」


 女子高生B「??カウントダウン??なにそれ?意味わかんないんだけど??」


 女子高生A「それがさぁ、私不意に脳内でカウントダウンが始まる事があるんだよねwwBは無い?w」


 女子高生B「ないないwwなにそれww無いよwwwてか、それどうなるの??」


 女子高生A「それがさぁ、私も良くわからないんだけどある時いきなりカウントダウンが脳内で始まるの!こう・・・10・9・8・7・・って一日ずつ!」


 女子高生B「なにそれwwなんかすげー怖いじゃん!それでどうなんの?」



 こんな内容でした。   こんな会話、興味しか湧きませんww 


(え?!カウントダウン?なにそれ?!すげー面白そうな話してる!)


 他人の会話に聞き耳を立てる。それは気持ち悪いしいけない事、そんな事は分かってる・・・分かっているけど・・・気になって仕方が無い!しかもまあまあでかい声で話してる女子高生2人、もとより聞き耳なんて立てなくても容易に会話は聞こえてくる。



 Sはタブレットをテーブルに置くと瞑想する事にしました。しかし、未熟なSは心頭滅却なんて出来るわけもなく。ばっちり隣の席の女子高生の会話が聞こえてきました。




 女子高生B「てか、そのカウントダウンてどうなんの?」


 女子高生A「んとね。まず始まる時は急に始まるの。ある日突然、寝る前とか授業中とかに数字が浮かぶんだよねw」


 女子高生B「え?急に?」


 女子高生A「うん。例えば10とか20とか数字が急に頭に浮かんで、その次の日に9、そのまた次の日は8・・ってだんだんカウントが始まるんだよね。」


 女子高生B「へー・・んで、そのカウントって最後どうなるの??」


 女子高生A「何が起こるかわかんないw」


 女子高生B「え?!なにそれ?なんの意味あるの??」


 女子高生A「さぁ~・・ただ、カウントが0になった日に何かしらが起こるんだよねぇ・・」


 女子高生B「・・・何が起こったの?怖い事とか??」


 女子高生A「ん~・・・怖い事も起こるけど・・・良い事も起こるよ?今までだとカウントが12だった時はオクで落とせないと思ったヤツ落とせたしwでも、36だった時は伯母さんが入院しちゃったりもしたし・・・なんか数字がでかいほど起こる事もでっかいみたいなんだよねぇ~」


 女子高生B「・・・へー・・・そー言えばさっきカウントダウン始まったって言ってたよね?カウントいくつが始まったの??」


 女子高生A「126」


 女子高生B「ええええぇぇ?!!大事件じゃん!!やばいよそれ!」


 女子高生A「そう!大事件!だから今まで誰にも言わなかったのに今日言っちゃったww」


 女子高生B「・・・言っちゃったって・・・え?え?今そのカウントいくつなの?!」


 女子高生A「言えないよ!言えない言えない!言ったらBも気にするでしょ?だから言えないww」


 女子高生B「ええ!!そこまで言ったら教えてよ!気になるじゃん!!気にする前に気になるじゃん!!」


 女子高生A「んー・・・そこまで言うなら教えるけど・・・確か今朝学校行く時にカウント出たから・・・36だったなぁ・・」


 女子高生B「だったなぁーって・・・え?今朝36って事は・・・9月3日が0って事?」


 女子高生A「そうだねぇ・・・今までの最高は62だったからなあ・・・126か・・・なに起こるんだろうね?」


 女子高生B「だろうね?って・・・なんか軽くない?」


 女子高生A「だってww起こるかどうかもわからないのに気にしても仕方ないじゃないww」


 女子高生B「そうだけどぉ・・・」


 女子高生A「ほら!やっぱ気にするんじゃん!だから言いたく無かったのに!・・ってそろそろ出よ?」


 女子高生B「・・・そうだね。って・・・今日私バイトあるんだった・・・」


 女子高生A「じゃあほら!いこいこ!」



 ほどなくして、女子高生2人は店を出て行きました。 





 って話聞いたんだよ!っと、その場で聞きみm・・・瞑想をしていた友人Sは私に教えてくれました。



 さて、このカウントダウン・・・一体何が起こるのでしょうか?


 分かっている事は、数字が大きい程大きな事が起こるという事。


 そしてこの話を聞いた貴方にも・・・



 ある日突然カウントダウン



 始まるかも知れませんよ?

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