5分で書きました
「遅刻だっ!」
叫ばないとやってられない。とりあえず全力ダッシュなら間に合うか……?
家を飛び出し学校へ急ぐ。
「なんだってこんな日に!」
今日は期末テスト。遅刻はすなわち死を意味する。
全力で走り、住宅街を抜けようとしたその時だった。
見通しの悪い曲がり角。運悪く、一人の女子高生が飛び出してきてしまっている。
「危ないっ!」
急いでいるときに正常な判断などできるはずもない。俺は避けることができず、そのまま女子校生と衝突してしまった。肩に確かな衝撃を感じた。
「すっ、すみません大丈夫……アレ?」
女子高生はどこにもいなくなっていた。
「幻覚、か?」
まあいい、とにかく先を急がなくては!
住宅街を抜けて全力疾走。とうとう校門が見えてきた、がまたも運悪く赤信号だ。
「ええい、突っ切ってしまえ!」
俺はそのままの勢いで車道に飛び出した。けたたましいクラクションの音。
音の聞こえた方を振り向くこともできずに衝撃を感じた、のだが。
「……どうなってんだ?」
俺にぶつかったはずの車が消えていた。どうもさっきから様子がおかしい。
流石に立ち止まってしまった俺の耳に、無慈悲なチャイムの音が飛び込んできた。
「やっべ!」
俺は先ほどまでの疑念を振り払って教室へ走った。
まあ、結局テスト開始には間に合わなかったんだけどな。
異世界転移の原因になっちゃうトラックの運転手とかから見たら急に人が消えたりしてそうですげー怖いだろうね。




