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異世界第3話



さて、色々焦っていて気づかなかったが、私は赤ちゃんで言葉が話せないけど、精霊さんは私の心を読み取れるみたいなので普通に会話が成立していた。その精霊さんと話をして分かったことをザッと要約すると。


周りの時が止まったこの暗闇の空間は精霊さんの力で作り出したって事。

時と空間を司る精霊さんの力は特殊かつ膨大すぎるので、世界の均衡を壊さないように300年間眠りにつくらしい。

眠りから覚めたら精霊の力を使える程の器を持つ者を探して契約し、力を発散させる。

契約者の命が尽きたらまた300年間眠るとゆうループ。

そして今回はまだ300年もたっていないのに、私と契約をさせる為に創造神に突然起こされたみたいで、さっきは機嫌が悪かったらしい。


はて、創造神?契約?そんな話知らんがな。



『いや、知らぬはずはない。確かに契約者はお主だ。その証拠に、お主には創造神の加護が付いておるからな。』


え!マジですか。そもそも創造神の加護って何?



『精霊の恩恵が受けやすくなる。それに人間程度の攻撃魔法や呪いなら効かぬであろう。物理的攻撃はどうにもならんがな。病気にもならぬし通常の人間より回復も早い。余程のことがない限り死ぬことはなかろう。』


はい、待望のチートきましたー!いつのまにか私の身体は凄い事になってるみたいね。ありがたいけど。

でも前世でもこの世界でも、その創造神って方とお会いした事はないと思うんだよねー。だって私普通の人間だし神さまに会える訳ないでしょう。



『ふむ、確かに創造神はこの世界でとうの昔に器を無くしておるから生き物とは干渉できない。なのに加護が付いているのは何処かで出会っているのであろう。もしやお主、異世界から来たのではないか?』



わ!すごいです、精霊さん!出会って間もないのにそこまで辿りつくなんて!あなたは敏腕刑事なのでしょうか?あ、カツ丼下さ〜い!



『創造神は自分の世界には干渉できないが、それ以外の世界には行き来できると言っていたからな。何をしに行っているのかは知らぬが。』



カツ丼は華麗にスルー。しっかしまぁ、

いよいよこれはあの酔っ払いおじいちゃんが創造神って線が濃くなってきたよね。夢で私がお願いしたのは収納魔法と瞬間移動魔法だし、それって絶対空間魔法だもんね。そう考えると、私の安易なおねだりで精霊さんを起こしてしまったって事だ。

面目無い。

ってか、創造神のおじいちゃん‥地球に何しに来ていたのかは想像しないであげるよ。したら精霊さんにバレちゃうもんね。ははは‥



『まぁ、よく分からんが納得したのであろう?』


そうだね。

精霊さんには申し訳ない事をしたけど、契約は私にとってありがたいので是非お願いします。



『うむ。創造神の頼みなのだから仕方がない。お主が気に病むことでもなかろう。』



‥うん、ありがとう。



『では契約だ。汝エヴァーミリアン・アイゼンハワーよ、我、時と空間を司る大精霊クロード・クライヴとの契約をここに誓う』



そう唱えた精霊さんは、見た目は生後半年の赤ちゃんこと中身はアラサー乙女の唇をサラリと奪いましたとさ。





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