いざ、異世界生活へ
「あ、気づいた!大丈夫〜?」前からるみなが走ってくる。
「おう、なんとかな。ってかなんなんだここは!俺らはスーパーでテロに巻き込まれて死んだはずだったろ!」
「んー私もよくわかんない。でも目覚める前に声を聞いたよ?あなたの能力は超回復ですって」
あ、そういえば俺もそうだったな。確か俺は身体能力のさらなる進化だったかな。しかし何なんだ。この世界はなにがどうなってやがる。あ、そうだ!確か俺はその前にも女の人の声を聞いたんだった。たしか絆を信じろとか言ってたような、、、
「、、、い、、い、お、、い、おーい、おーい、るむー?聞いてるー?」
とそんな考え方してたらるみなが話しかけてきた。
「あーごめん!考え事してた。なんだった?」と聞き直す。
「あのね!るむの能力はなんだったの?」
「なんか、身体能力のさらなる進化だって」
「なにそれ!どんなのなんだろ、どんだけ進化してるんだろうな、じゃあさ今からジャンプしてみてよ!」
「お、おう、わかった」
高くジャンプするのにはコツがいる。ジャンプする瞬間、呼吸とタイミングを合わせて一気に全身の筋肉を解放させるのだ。っと地面を蹴った瞬間、俺は心臓が口から飛び出るかと思った。
いつまでたっても体が宙を浮いている。自分が空を飛んでるかと錯覚してしまうほどだ。10秒ほど飛んで着地する。これはやばい。
さすがにるみなも驚いているようだ。次に岩にデコピンをしてみることにした。そしたらなんと一瞬で砕け散ったのだ。もともと身体能力が高いのに、さらに高くなるなんて!どうなっちゃうんだこれは!
「るむ、人間じゃない、、、」 というるみなの呻いてるような声でハッとなった。
「うん、これはやばい。そうなるとるみなの能力はどうゆうのなのかな?超回復って、怪我とかしてもすぐ治るってことかな?」
「うーん、多分それもあると思うんだけど、、、」
「だけど?ってことはもう何か知っているのか?」
「うん、実はるむが起きる前にあそこの森まで行って戻ってきたんだけど全然疲れなかったの」
「おいおい、ちょっと待て!あそこの森?本当に言ってる?」
俺のいうあそこの森というのは1キロや2キロって言う距離じゃない。往復だと軽く10キロはあるだろう。
さらに追い討ちをかけられた。
「確か20分くらいで戻ってこれたかな。」
「20分!?!?」っと思わず声が裏返ってしまった。
「うん、さすがに速いかなとは思ったんだけど、、、」
速いかなって済ませれるレベルじゃない。現実世界だったらギネス保持者の顎が外れてしまうだろう。
もしかしてこの世界の身体能力は最初からこんなものなのか?
まぁ試してみるか。俺は走り始めた。確かに速い。あっという間に着きそうかなって思っていたが途中で無理だと判断した。なぜかってスタミナが足らないからだ。
このことからわかったのは、確かにこの世界では身体能力は高いのだろう。しかし、スタミナは別問題ということだ。普通に疲れる。
だか、るみなは別だ。能力によって疲れない身体を手にしたようなものだ。しかも驚いたことに、疲れた人を触るとその人は回復するのだ。十分るみなもチートだろう。
俺らは一通り能力を試した後、話し合って町に行くことにした。この町のことをもっと知らないといけなかったので、、、
能力を試していて気づいたのだが、たくさんの種類のモンスターがいるのだ。これらの問題を解決するべく町に出発だ。
コンパスとかもないのにどうやって行くかって?それは、まず俺がその場で思い切りジャンプをして上空から町を探す。町はここから北の方角に20キロくらいだ。
20キロ先も見えるはずないって?
さっき見つけたのだが俺は意識をすれば遠くを見ることもできるらしい。視力も身体能力に入るようだ。まぁそんな話は置いといて、、、
さぁ、町に出発だ。町まではどのくらいかかるかわかんないし、何かあるかわかんないし、知らない方ばかりだからなるべく能力は使わないようにさるという話でまとまったので能力は使わずに行くことにした。しばらく進んでいくと、
「おい!ちょっと止まれ!」と後ろから声が聞こえた。