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地毛が明るい髪だとダメなのか?

作者: 貴志ひろこ

姪の中学の時の話です。

姪が中学の3年生の年末の時の話。


担任に『髪を黒くしなさい』と言われたらしい。


姪の髪は、生れつきライトブラック?ダークブラウン?

真っ黒ではない。


父親がそんな髪色なので、似たのだと思う。


何故染めなきゃいけないのか分からない姪が聞くと

『卒業式は、ちゃんとした式だから』と。


じゃあ、入学時は式じゃないのか?

中学生の姪は、この事を、しばらく母親に内緒にして、色々悩んでいた。


しばらくして、娘の様子がおかしい事に気づいた母親。


問いただすと、すぐに担任に連絡。

『地毛と証明して入学しました。校則では染めはダメなのに、何故、卒業式なのでしょう?』

『卒業式では、来賓の方々の目もありますから』

『入学式も、来賓の方々が来てましたよね』

『…』


このやりとりの次の日のホームルーム。

担任は姪を名指しで

『○○の親はクレーマーだから』と。


姪は傷ついて泣いて帰宅。

髪を染めたいと言い始めました。


姪の母親は、PTA役員をしていました。

いやいや受けた役員だったので、役員会には、たまにしか出席してませんでした。

が、この時ばかりは、役員の立場を最大限に利用し、校長と直談判。


娘の髪は地毛だと再認識させ、他の地毛が明るい子の染めも止めさせる事が出来ました。

しかし、中には、嫌々染めた子もいたようです。


姪は無事に卒業式に出て卒業。


今は、地毛を認めてくれる高校で楽しく過ごしています。


あの担任は…

姪が卒業して、異動になる2年程は、街で母親と会うたびに、腰を低くして、頭を下げて、すり寄って来たそうです。


『私をクレーマー呼ばわりしてたのに、卒業してからは、手のひらを返したように、ゴマをすってくるのよ。

気持ち悪い』

姪の母親が言っていました。


今はどこにいるか分からない担任。

ゴマをすりながら、世渡りしてるんでしょうね。


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