第10話 幻象の謎(ISDM編)
第10話です。
2031年7月8日—ISDM支部 惑星アイテール探査プロジェクト会議
「一昨日、本部の方から、惑星アイテールについて調べてくれないかという、連絡がありました。そのため私達は、惑星アイテールの探査機を打ち上げることになりました」
「惑星アイテールの探査機を打ち上げるに当たって、惑星アイテールについて確認しますから聞いてて下さい。まず、大気の色は、黄緑色です。しかし、何故黄緑色なのか実は分かっていません」
「この大気の成分を調べれば、もしかしたら世紀の発見となるかもしれませんね」
「未知の物質ではなくとも、未知の現象です。もうこの時点で十分な成果を得られると思いますが、他にもあります。アイテールは、海が存在しています。また、陸も存在しているのですが、オネイロスと違い、緑が確認されていないのです。黄土色の大地が広がっていると思われます」
「え、ですが...それは、不自然です。なぜなら、惑星アイテールは、惑星オネイロスとほぼ同時期に誕生した惑星であると思われているから...まぁ、証拠はまだないのですがね」
「海があるのに未だに植物が無いということは、何か理由があるはずですよね」
「そこで、このような説が出ています。惑星アイテールは、オネイロスが誕生してから20~30億年ぐらい後に誕生したためまだ、植物が上陸していない説と、この黄緑色の大気が何か関係してるのでは?という説、最後に、巨大隕石が衝突してあらゆる生命体が死滅して植物も根こそぎなぎ倒されたり燃えたりしてしまい完全に滅亡してしまったという説です。しかし、最後の巨大隕石衝突説は、余り信憑性がありません。なぜなら、生命が完全に滅亡するという出来事は、普通に考えてあり得ないからです。実際、地球での恐竜は、巨大隕石によって滅亡したとされていますが、哺乳類、私達の先祖が生き残っているからです。」
「とにかく、まだ不明な箇所が多くよくわかっていないですね。」
「黄緑色の大気が、本当に未知の物質だった場合、探査機に何か影響は、ないのでしょうか?それに、未知の物質である場合は、どのようにするのですか?」
「現段階では、そこまで分かりません。もしかしたら、影響があるかもしれませんが、もし、壊れてしまった場合は、現代の技術では、無理だということでしょう。これ以外に、私達がそれを知る術が存在しませんからね。」
「あの...もしも大丈夫であった場合は、その気体を、採取するべきですよね? そうすれば、技術が一歩前進出来るかもしれませんし。」
「黄土色の大地には、何が存在していると思われているのでしょうか? 」
「何も存在しない荒れ果てた荒野が広がっていると思われます。ですが、それも探査機を打ち上げれば分かることです。」
探査機は、2032年2月に打ち上げられることになった。徐々に知られていく転移後の世界。
しかし、我々は気づかない。まだこの世界の大部分を知らないということを—
謎を解け!←無理。 さて、その謎とは?
修正しました。会議なのに全然会議してなかったためw 1月21日