第9話 訓練の日々を越えて(本編)/全ての始まり(ISDM編)
第9話です。ここからは、ISDM視点の話も織り交ぜて、徐々にこの世界が解明されて行く予定です。
第×話 〇〇〇/〇〇〇←こんな感じ。ただし、本編だけの場合は、第×話 〇〇〇
ISDM編だけの場合は、第×話 〇〇〇(ISDM編)と書きます。ご了承ください。また、当たり前ですが、同じ世界の出来事ですので重なったりします。多分。因みに、言ってしまうとISDM編というのは、プロローグと同じ視点なのですけれども(笑)
「それでは、紹介が終わったので、佐藤さん。寮に、来てもらいます。連いてきてください」
研究員、いや、飛田さんに言われたので後ろからついていく。すると、回廊を通ってゆき廊下を過ぎまた回廊を渡った先で番号が振られた扉が廊下の壁に羅列された場所にたどり着いた。
そして、飛田さんは、そこからさらに少し歩いた先の扉の前で立ち止まった。
「ここが、あなたの寮です。ここでこれからは、住んでいただきます。それでは、私はここで帰らせて頂きます。また明日会いましょう」
そう言って、飛田さんは、立ち去ってしまった。
よし、取り合えず中に入ってみるか。
中は、ベッドが4つあるだけで他には特になかった。窓から光が差し込む。お腹がすいてきた。そういえば、飛行機の中で寝てたから半日以上何も食べてない.....。このようにして、俺の地獄とも言える訓練生活が始まったのだった——
2031年7月6日——
ISDM本部 第1会議室
「惑星オネイロスの探査によって何か新たに分かったことはあるか?」
白いコートに身を包み、眼鏡をかけた白鬚で頭が禿げているお爺さんが言った。
「ええ、いろんなことが分かってきました。まず、大陸は、5つ存在しています。そのうちの2つの大陸と、3つの大陸にある文明は、根本的に違う文明であることが分かっています。高解像度の望遠鏡カメラを使い地球から撮影したものを専門家が分析したところ、人種が違うことが分かっています。ただ、どう違うかは分かっていないのですが、どちらも2足歩行であることは、間違いないようです」
白いコートをまとった、若い研究員が言った。
「なるほど、そうか....文明の程度はどちらも中世ヨーロッパ程度なのか?」
老人が聞き返した。そして、それに答える。
「いえ、まだ中世ヨーロッパ程度とは、言いきれません。技術が高い分野があるかもしれませんからね」
「うむ。分かった。次に気になることがあるのだが...惑星アイテールに関しては、どうなっているのだ?」
真剣に研究員を老人は見た。
「惑星アイテールですか、そういえば最近は、メディアなどの話題もオネイロスのことばっかりで余りアイテールは、取り上げられてないですよね。それに、我々ISDMも、オネイロスばかり必死になって探査を続けてます」
それを聞くと満足そうにうなずいて言った。
「そうか...よし!分かった。アイテールの方にも探査機を送ろう。オネイロスの方は、このまま調査を続けて欲しい。また、新しい情報が入り次第報告するように。分かったかね?」
「了解です。直ぐに伝えてきます」
そういってこの部屋を研究員は出て行った。
2031年8月10日—
俺が訓練生活を始めてからあっという間に5ヵ月が過ぎていた。
毎日朝は走り込み、戦闘技術を学んで、銃の扱いの練習をする。そしてこのような生活をしつづけたためか、少し太っていたが、痩せて筋肉がついてきた。最後に俺だけ英語の勉強がある。
聞き取ろうとして意識すれば少しは英語が分かるぐらいにはなったものの、自分で英文を作り話すことはまだ出来ない。このような日々を繰り返しながら、少しづつ月日が流れていき、宇宙に行く日が徐々に近づいていく.....
幻のような惑星に何が有るのか、この時はまだ、誰も知る術がなかった———
訓練の時系列的には、おそらく、本編で会話らしい会話を次書くのは、訓練の最後辺りになるかもしれません。
はい。すみません。結局こんなこと言いながら書いてしまいました。ごめんなさい。いや、ね?書こうと思ったらさ、全然どのような文で始めたらいいのか全然思い浮かばなかったんですよ。でも、訓練日々書いて行ったら、どんどん頭の中にストーリーが出来上がってですね。そしたら、どのようにして切り出せばいいのか、頭の中に浮かんでくるようになるんですよね。
結果学習した事。いきなり何年も先の事を思い浮かべようとしても全然思い浮かばないということと、書くときに結局どのような事があったのか説明しないと読者が分からないという事が分かりました(笑)