第4話 空港へ
第4話です。
大半がタイトルどうりじゃないんだけどね(笑)
おまけが本編状態です。
「こら!何してくれ取るんだこの馬鹿が!」
恐ろしい表情で大家のおばさんが迫ってきた。その迫力に俺は冷や汗を流しながら、思わず後ずさりしてしまった。
「あ、あの、何のことでしょうか?」
「何のことでしょうかもあるかい!人のでこにドアをぶつけて謝りもしないのかいお前さんは!」
「す、すみません」俺は汗をだくだくと流しながら謝った。
すると、大家さんは、スッと手を出した。ん?何だろう?
「今月の家賃と、先月の家賃合わせて12万円、払えるんだよね?もう、これ以上待てないよ、ん?」
お金、お金、お金、お金.....は!?思い出した。ヤバい俺、そんなお金持ってないよ...
「あの...とても、言いにくいのですが生憎、面接受からなくてですね..ハイ。」
「もう待てないよ。先月も来月面接受かってちゃちゃっとお金払っちゃいますからとか言っておいて、結局就職出来てないじゃないの。先々月の家賃だって親から仕送りしてもらった1000円を使って運よくギャンブルで当ててやっと払えただけじゃないか。」
そして、俺はオネイロス有人探査計画で選ばれたことを今さら思い出した。
「あの、大家さん、実は、俺、このマンションを3月5日に出ることになりました。なので、家賃って全部帳消しに出来ませんかね.....?」
そういうとおばさんは、にこにこと怖い笑顔で言った。そして直ぐに形相を変えて..
「あー、もちろん構わないさ!お前さんのようなちゃんと家賃払ってくれない輩がいるとこっちも迷惑するんだよ。だから、今すぐ出ていきな!」
すると、あら不思議、俺はいつの間にかマンションの外に貴重な1万円札が入っている財布と長袖と下着と長ズボン、そして、バックと一緒につまみ出されていた。
「へ?嘘だろぉぉぉぉぉぉ!?」
こんな事ってあっていいのだろうか?
俺の悲鳴が街中にこだました。
——2031年3月5日―10:00
ここは、浅草駅人混みに紛れて一人の青年がここにいた。この日まで、俺は、1万円でやりくりしていた。ギャンブルに手を出しそうになったが何とか抑えた。
そして、俺は封筒をもって今、羽田空港に向かおうとしている。切符売り場で切符を買う。
「えーと?ここが切符売り場か、それにしても人多すぎだろ。待ち時間どのぐらいかかるんだろ。」
と、言いながら切符を買うために並んだ。
その間に羽田空港への行き方が表示されたgo out mapを多機能携帯電話で見ながら並ぶ。10:15が表示された時、ようやく切符を買う順番になった。
「よし、えと、羽田空港国際ターミナルまでは、と、、あった!620円か、、う、全財産が....しょうがない!」
そして、泣く泣くお金を入れ、切符を買った。
「1番ホームか、うーん、ここかな?」
と言って一番ホームへと人ごみに紛れながら向かっていった。
「はぁ~、すごい人混みだったな~。ここ、1番線で合ってるよな?」
不安になりながらも待っていると電車が音を立てながら来た。
「この電車かな?....」
マジで電車これで合ってるのか分からいんだけど。心配しながらも電車に乗り込んだ。久しぶりに電車に乗ったため緊張してしまった。
ただ、不満があるとすればこの人の多さだろうか?そして、ガタンコトンと揺れること約40分後......
「よし、着いたぞ!もう、電車の中のおしくらまんじゅう状態は最悪だったな...」と、言いながら切符を改札に通す。
そして、空港に着いた。いよいよだ—
到着しました。舞台が移り変わってゆきます。
全体的に読みやすさを改善しました。2月3日