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地球ごと異世界転移!?  作者: 虹火
第1章 —プロローグ—【本編】/世界の予兆【ISDM編】
12/44

第2話 発表前日― 

本編第2話です!


 2031年2月5日16:00


 俺は、電話をした後ため息をついた。


「あーあ、言っちゃたな」


 だけどこれで良かったんだ。どうせ何も出来なんてしないんだから。悩んでいても仕方ないと思い、有人探査計画についてネットで調べてみることにした。


 ポケットから多機能型携帯電話を取り出し、ネットを開き、検索する。


「えっと、あった!これだ!」


 ISDMのサイトを見つけタップした。


「えっと、有人探査計画、有人探査計画は、、これか」


 俺は、有人探査計画と書かれたものを見つけタップした。


 するとそこには、こう書かれていた。


                『オネイロス有人探査計画』

オネイロス有人探査計画は、5年後の、オネイロス大接近にかばい、行う予定である。ミニ磁気圏プラズマ推進を使いオネイロスへと向かう。総勢100名を10回に分けて送り込み、知的生命体の存在調査とオネイロスの生態系の調査を主目的とする。地球から3万km離れた所に、パーツを送りながら宇宙船を設計図通り組み立ててゆく。宇宙船には、銃などの兵器も載せる予定である。オネイロスに着地する方法は、オネイロス上空1万km辺りで、隊員を乗せた小型宇宙船を、宇宙船から分離、射出。そして、大気圏に突入したあと、小型宇宙船に搭載されたイオンエンジンを人工知能が計算し自動点火、減速し、地上に近づいたら自動で強化型パラシュートを展開しさらに減速する。そしてゆっくりとオネイロスに着地する。また、選ばれた100名の隊員は5年かけて訓練をし育成を・・・・・・・・・・・

出願は、2月28日に締め切りをする。そして、3月1日発表だ。発表は、郵便で行う。そして最後に、勇気のある若い者を歓迎しよう。


 で終わっていた。


「ふーん、、なるほど、ということは、、俺が選ばれないという可能性があるということじゃないか...」


 俺は、衝撃の事実を知りまたどんよりとなった。よくよく考えれば分かることじゃないか....馬鹿だな、俺。大体俺っていつも何か抜けてるからな。


「とりあえず、選ばれなかった時のために仕事の面接でも物色しておくか!」


 そういって、俺はいつものように、仕事をネットで探し始めた。


そして、発表前日—


 俺は、また面接に行って落ちていた。


「くっそー、なんでだよ。なんでなんだよ。何が悪いんだよ。マニュアルどうりやってるのに! しかも不採用の理由が『問題が有ったから』とかふざけてんのか」


 俺は、これでもかというくらい面接の結果に愚痴を言っていた。当たり前だ。前の面接でも同じような理由で落とされた。俺はこの真実を知っている。どうせ、人件費を取られるくらいならロボットに任せた方が楽なのだろう。


 そして、ふと、ISDMの有人探査計画について思い出し、考えた。俺は、最近のニュースでこの有人探査計画に出願している人が世界中から3万人いると知った。それを見て俺は、『結局、どうせ面接と同じように落ちるんだろうな』と思っていた。


それを見て、俺は諦めた——つもりだったんだ。

けど実際には、心のどこかで当選することを期待していた。

 

 少しでも期待していたかった。


 俺は、どうしても諦められなかったんだ。



 そして、明日――




読んでいただきありがとうございます!


文章少しいじりました。2月11日

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