鳥のアレ
車のフロントガラスの汚れを見て主人がいいました。
「うわ、いつのまについたんだろ。鳥のフン」
隣の助手席の私が目をやると。
少し濁った(ほぼ透明です)水がかかったような跡が二か所。
「それ、鳥のおしっこちゃうの?」
「……鳥はおしっこしないだろ」
主人の言葉に、そうやったかな? と私は過去に見たいろいろなものが飛び立つと同時に発射していく光景を思い出しました。
「……そういえばセミっておしっこしかせえへんねんやろか?」
「……なんで、鳥の話してんのに虫の話になってんの」
確かに。
「鳥もおしっこするんちゃうの?」
「しないだろ」
昔、家で飼っていたインコは大しかしなかったなあ。白と黒が混ざったような。
「インコは大しかしなかったけど、鳥の種類によってはおしっこもするんとちゃうの?」
「ひっぱるね。どうしてもおしっこにしたいの?」
「だって、大の部分ないやん。液体だけやん、それ」
「中身が風でふっとばされたとは考えないの?」
らちがあきません。
さっそく、グーグルで調べました。
出ました。
鳥は、おしっこを。
しないと。
鳥は尿をつくることはできないんだそうです。尿酸という物質にして大といっしょに出すんだそうです。
白と黒の部分の白い部分が尿にあたる部分なんだそうです。(黒い部分が大)
身体が重くなると飛べないため、水もあんまり飲まないのですって。
「あ、でも、身体の調子が悪いときは尿だけ出すときもあるって書いたるで」
「……しつこいね。どうしてもおしっこにしたいの?」
ちなみに、セミはおしっこしかしません。つかまえようとして飛び立つときにかけられるアレは樹液ですね。
(幼虫のときは大をしますが、成虫になると樹液しか飲まないのでそうなるのですね)