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ガリガリさま

 長男を妊娠中、アカチャンホン〇に買い物に行ったときのことです。

 店内にめちゃくちゃ険悪な雰囲気のご夫婦がいました。

 いえ、険悪なのは奥様のほうだけ。

 どうやら、悪阻つわり真っ最中の奥様。

 気分の悪い顔をして、旦那様をどなりつけ、あまつさえ手で叩いています。

 なにかしら、気に食わないことがあったんでしょうね。悪阻との相乗効果でそんな事態になったようです。

 八つ当たりに近いんじゃないのかな、なんてみていた私は思ったのですが。

 旦那様は小さくなり奥様の攻撃を大人しく受け『ごめんね、ごめんね、気持ち悪いのにごめんね』とひたすら平謝り。


 ……エエ旦那さんやなあ。

 うらやましいなあと思い、そのまま通り過ぎました。(……止めるべきでした?)


 ある育児マンガにも描いてありましたが、悪阻や出産等の妊娠にまつわる苦痛を背負うのは女性だけで、男性は仕込みが終わるとあとはお役御免ですから、そりゃあこれくらいの妻の暴力には甘んじて受けてくれてもいいよなあ、と考えてしまった私であります。


 世には感受性の強い男性がおられ、妻の悪阻のときには共感して同じように気持ち悪くなってしまう方もおられると聞いたことがありますが。なんと優しいご主人さまなのでしょうか。(いや、でも実際そうなったら少しうっとおしく感じてしまうかな?)


 ええ、悪阻は気持ち悪いのです。

 気持ち悪い。


 もう一度、言います。

 き・も・ち・わ・る・い。


 気持ち悪いよー。えーん、えーん。


 少し悪阻がラクになってきたかな、と思っていましたら。

 この前、夜に行われるPTAの集会に出席しようと車に乗ろうとした直前、食べたばかりの夕食を全部車の横にリバースした私です。

(PTA会場先で吐けば、早く帰らせてもらえたかしら)


 毎晩、主人にこの気持ち悪さが一部でも飛び火しないかと思っております。


 でも、私はまだマシな方。

 あまりの悪阻のひどさに入院して点滴するしかない妊婦さんもおられますし。

 そういう方に比べるとわたしははるかにマシな方。

 食べ悪阻とふつうの食べられない悪阻。どっちがマシなのかな。


 さて、まだまだ悪阻続行中の私ですが。

 悪阻時期に毎回、愛してやまない食べ物があります。


 それは、『ガリガ〇くん』!

 いえ、『ガリ〇リさま』とお呼びいたします、すみません。ガリガリさま。


 この時期の我が家の冷凍庫には必ずガリガ〇さまが常備されております。(もちろんソーダ味の方)

 気持ち悪くてたまらないとき、また、食後のなんともいえないモヤモヤ感が胃のあたりを漂っているとき。

 そんなときに口に含めば一気に気分の悪さを帳消しにしてさわやかな気分にさせてくれる、魔法の清涼剤。ガリガリさまを口に入れているときだけは、自分が悪阻であるということを一瞬忘れるのです。

 カロリーも低い! 値段もお手頃!

 悪阻妊婦の救世主、ガリガ〇さま! ははー。ひれ伏しちゃいます。ありがたやありがたや。


 もう私、ガリガ〇さま製造工場に足を向けて寝れない! (どの方角か知りませんが)

 赤〇乳業株式会社の社員様には頭が上がらないな!

 あんな素晴らしい奇跡のアイスキャンデーを発明してくださった先人のかた、本当に天才ですよね!


 グレープ味も美味しいですが、やはりソーダ味!

 リッチチョコレート味や、梨味、驚愕のコーンスープ味が発売されたこともありますね。どれも珠玉の製品でした。

 テレビのある番組で拝見しましたが世界でもガリガ〇さまは有名だそうですね。さすが天下のガリガ〇さま!

 長男もガリガ〇さまが大好き。夏場はガリガ〇さまかチューペットのどちらかをかじるという長男です。

 ガリガ〇さま製造工場見学、なんてことも赤〇乳業株式会社様は時折してくださっているそうで。

 ぜひ、一度行ってみたいですね!


 毎回毎回、悪阻の時期には大変お世話になっております。ガリガ〇さま。

 なんてありがたいのだろう、といつもいつも感謝状を出そうと考えるのですが、いまだ実行に移したことはありません。申し訳ありません。

 今回は絶対にガリガ〇さまホームページ先に感謝メールを送らせてもらう予定でおります。








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