表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/185

保育所事情3

 区役所から届いた通知書。

 結果はーー。


 第一希望のゼロ枠だった、保育所に入所決定!!


 やったーー!!


 私はあまりの奇跡に、台所で飛び跳ね、バンザイを繰り返しました!

(状況が分かってませんが、そばにいた息子も喜ぶ私の真似をして、ジャンプとバンザイをして喜んでくれました)


 なんという奇跡!

 後で聞いたところによると、一人だけ引越しで退所した園児がいたとか。

 その、ただひとつの枠に。

 なんと、私の長男が入れたんですね!


 それにしても強運!

 倍率どれ位だったんでしょう?


 あの時、私には幸運の女神がついていると確信しましたね。

 今なら、宝クジ当たるんじゃないかと。

 そのまま早速、息子をチャリに乗せて宝クジ売り場に行き、ロト6とそのときやってた宝クジ買いました。

(残念ながら結果は、ハズレでした。運を保育所入所に使い果たしてしまったようです)


 それから、内定ももらいました!(これも三人受けてその内の一人を雇用、という話だったんですが、職場の状況が変わり、受けた三人全員が採用という結果に)


 やっぱり、この世は運次第!

 私ってば、ツイてるぜ!

 と、有頂天でおりました。

 そういえば、手相を観てもらったとき占い師さんにも強運の相だと言われましたなあ。

 仏眼あり、運命線ハッキリ、神秘十字あり、二重生命線。

 すごいな、私!

 あと、感情線の先が三つ又であげまん線だとか? それは、テレビで島田さんが言ってましたね。


 というわけで、奇跡的に保育所に入所できたのですが。

 次には、アレが待っております。


 転所、というかなりのストレスにウチの息子が耐え得るか、という問題です。


 その問題については、私はあまり心配しておりませんでした。

 なぜなら、息子はチキンですが、単純で大らかで、超社交的な性質だったからです。(誰に似たんでしょう。私も主人もそんな性格ではないのですが)

まあ、すぐこの子なら慣れるだろうと。


 四月一日から、息子は入所です。

 四月一日から、私も入職です。

 ですから、鬼と呼ばれる行為を私は冒しました。


 いきなり、一日目から息子をフルタイムで預けるという暴挙に出ました。


 普通なら、慣らし保育として一週間かけて徐々に時間を長くしていくものなのですが。

 ごめんなさい、息子。だって、それができなかったんですもの。


 一日目。いきなり、四月からいつもとは違う保育所になった息子。泣きました。

 二日目は、警戒する息子を前の保育所に行くからと嘘をつきチャリに乗せ、(ごめんなさい、息子よ)連れて行きました。息子は号泣でした。

 ーーそして、三日目。

 息子はあきらめたように、自らカバンを持って新しい保育所へ登園しました。

 すなわち、慣れました。


 すごいな、息子!

 いや、すぐ慣れるとは思ってましたが。

 お母さんはここまで適応力があるとは思わなかったわ!


 繊細な子なら、一ヶ月くらい熱出しちゃったり、グズグズ保育所を休んだり……という話を聞きます。

 そんな子じゃなくてお母さん本当に、助かった。ありがとう、息子!


 ところでこの保育所も、とても素敵な立地条件にありました。

 病院の二階に位置し、同じ階には病児保育室もある。熱出して迎えにいったら、そのまま一階の小児科で受診。

 ラクでした。ありがたい。

 ナナメ前には、イオンがありました。帰りに買い物して帰れる。ありがたや。


 さて、それから何年かを経て、息子は現在住んでいる関西の三つ目の保育所(今の保育所)に転所することになりました。話題の、幼稚園と保育所の合体した、こども園、というやつです。(何ら普通の保育所と得に差は見受けられませんが)

 こちらに転所する前、二つ目の保育所の退所届けを横浜の区役所に出しに行った際、保育課の方がすごく心配してくださいました。

 4歳児が保育所に入れるのか?ということですね。

 私の実家のある県の、保育所空き状況をわざわざその場で調べてくださいました。

 しばらくして、笑顔で私のもとにそのお姉さんは戻って来られました。


『○○県の待機児童数は、50人ぐらいですね』


 少なっ!?

 大都市に比べると地方では、そんなに待機児童数に差があるんですか!


『それも、大阪に近いところだけみたいです』


 あー、全然大丈夫です。超田舎なとこなので。


 というわけで、三つ目の保育所はなんなく、すんなりと入れました。

実家ぐらし、自営業(しかもこれから開業予定)という状況だったのですが。このこども園、いつでもだれでもウェルカム状態、でしたので。恵まれてるなあ。


 本当に、都会の保育所の入りにくさは異常でしたね。今は、まだあの当時よりも良くはなってるんでしょうけども。あのとき、新しい保育所が乱立してましたからね。


 それにしても、息子には苦労をかけました。

現在自然いっぱいの田舎保育園へ、妹と共にのびのびと通う息子。

 本当によかったと思います。

 ありがとうね、息子。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ