子供の体力低下
二年ほど前。
息子の友達が二人、遊びに来た時。
ジャイ子がお昼寝中でしたので、一緒に缶蹴りをしました。
缶蹴りというのは、大人がしても面白い遊びであります。オニが残りあと一人、というところまで追い詰めても、その残りの一人が缶を蹴ってしまうとすべてがふりだしに戻るという、ヘタすりゃエンドレスに続くハードな遊戯であります。
みんな缶蹴りを知らないというのでね、ルールを教えて、さあ始めました。
最初にオニになった私が、全員を見つけて缶を踏み、ファーストステージは終わり。
よし、セカンドステージ、と再びみんなでジャンケンしようと思った時です。
「あかん。おばちゃん、休憩しよう」
1人の子がへたり込んでそう言いました。
もう一人の子も、ウチの長男も続いて座り込み。
私は耳を疑いました。
きゅうけい?
まだ、始まったばかりやで?
おばちゃん、子供のときに休憩なんて言葉を使った記憶がないんですけど!
ーー私が長男ぐらいの頃には。
心臓が破れるぐらい走って、息も絶えだえ状態であっても。
「よっしゃ、もう一回!」と合図があろうものなら、わっ、とみんなで走り出したような気がするけどなあ。
子供の体力低下の話は聞いていましたが、目の当たりにしてショックを受けました。
まさか、こんな田舎でもその波が来ているなんて!
確かに今、外で遊んでいる子供たちの姿はほとんど見ない。
私が小学生の時には、毎日学校から帰るなり、空き地にみんな集まって遊んでいたのになあ。
今はみんな、家の中でゲームですよ。
体力というのは財産ですよ。
大人になり、この年になってから、ひしひしとその大切さを噛み締めています。
勉強も仕事も育児も、体力さえあればなんとか乗り切れるものであって。
わりと体力のある私は、本当に良かったと思っています。
自分の子供には中学では、絶対に運動部に入って欲しいなあ。あの時代、文化部に入るのと運動部に入るのとでは、備わる体力の差は歴然ですからね。
女の子ならまだしも、男の子の体力がないなんて。
いやいや、将来いろいろな意味でそれはアカンでしょ。
自分の子には体力がついてほしいなあ、と思った私でした。