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君との約束

作者: AYAKO

がんばって書いたつもりです><最後まで読んでください!!


僕の彼女は一つ年下で中学卒業するまで一緒に学校に通っていた、最後の冬まで・・・。


今、僕は高校一年でそろそろ二年生へ進級する次期になった。


「今日は寒いなぁ〜、お前今日バイトあるの?」

友達の山下君と窓の外を見上げながら会話していた。


「寒いね、バイトあるよ!山下君は?」


僕は普段と変わらぬような反応を見せ山下の持っていたココアを飲んだ。


「俺?俺はないよ!あったら仮病で休んでるって!!、今日は彼女と家でゆっくりするよ」


「そっか、由美ちゃんは何処の高校に行くの?」


由美ちゃんというのは山下の彼女で僕の彼女と同じ年で4人は仲がよくて4人でいつも


遊んでいた。


「由美?ん〜何処だろう・・。あいつバカだからなぁ〜」


と、笑いながら会話をしてるうちに寒くなってきたので僕はそろそろバイトに行こうとした。


「あ、おい!お前、明後日さなえちゃんの命日じゃないのか?」


山下君は聞きずらそうに僕に聞いていた。


「あ、うん。山下君も来る?」


「もちろん!由美も連れて行くよ!!」


「わかった、じゃあいつもの時間にいつもの場所で待ち合わせよう。」


僕の彼女は去年の冬にデートの帰り際に偶然事件にまきこまれて死んでしまった・・。


いつもの場所というのは4人で遊ぶ時によく待ち合わせた場所で


そこで待ち合わせる前に僕とさなえは、よく昼食に近くのマックに食べに行っていた


山下君と別れた後、僕はバイト先へ行った。


「こんにちわー!」


僕がお店に入り挨拶をすると店長さんがいた。


「あ、来たか!今日は二人だけで忙しいかもしれないけどがんばってね。」


「はい!」


僕のバイト先は飲食店でお店も結構な繁盛ぶりであった。


「あ、そうそう。明後日さ〜、ちょっとヘルプではいってくれないかな?」


店長が困ったように僕の顔を見てお願いしてるが、僕にはどうしても行かないと


行けない場所があるため断ろうとした。


「えっと、明後日はちょっと用事が・・・。」


僕と店長の間で気まずい雰囲気が少し続いた・・。


「そうか、まぁしかたないな」


店長はニッコリした顔で僕を見てそのまま厨房へ入って行った。


その後、3時間のバイトを終えて家へ帰る途中で雪が降り始めた。


「雪か・・・、そういえばあの時も降ってたっけな・・。まぁいいや、早く帰ろうっと!」


僕の部屋は1階にありすぐ部屋に入ってベットで寝てしまった・・・。


僕の意識がもうろうとする中、何か音がするのがわかった。


「ぅ・・ん〜何だろう・・・」


僕はベットから起き上がり部屋の電気をつけて見た。


ヒュー・・・ヒュー・・・


部屋の窓が少し開いていてその隙間から風が入る音だった。


ガチャ。


「なんだ風の音か、ビックリした!!ん〜夜中の3時か〜なんだか眠れないなぁ」


変な時間に起きてしまい眠れぬ夜が続いき、それから少しアルバムをみていた・


「ふぁ〜さすがに4時半にもなるとさすがに少し眠いなぁ〜」


少しぼんやりとして、目がかすんで良く見えなくなった。


僕は顔をこすって、辺りを見ると窓の外に死んだはずのさなえが居た。


「さ!さなえ?!」


僕は窓へ駆け寄って窓を開けた。


「さなえ・・・?」


しかし、そこにさなえの姿はなく僕はぼんやりして幻でも見たのだろうと思い


窓を閉めて寝ようとした。


「さなえがいるわけないか、死んだんだもんな・・。」


しかし、ベットに入り目をつむってもどうしても眠れない。


それどころか、さっき窓越しに見えたさなえが見えてくる。


そのまま、時間が経ち朝になった。


僕はいつもより早く学校へ通学することにした。


「いってきまーす」


「お弁当はもったのー?」


「もったよー!」


「雪は降ってないけど、すべるから気をつけるんだよー」


この元気な人が僕の母親でさなえと良く世間話をしていた。


「ふぅ、なんだか清清しいな!!・・・でもやっぱりちょっと眠いかも」


そんなこんなで学校へ行こうとした時、僕は自分の部屋の窓周辺に行ってみようと思った。


「ん〜やっぱり、あれは幻だよなぁ・・。」


辺りを見回し学校へ行こうとした時に、そこに鈴のついたキーホルダーが落っこちて


いたのにふと気がついた。


「なんだろ?これ見覚えあるような気がするけど・・・・。」


あまり気にもならなくて僕はそれを持ったまま学校へ行った。


僕が教室へ入った時には、早すぎてまだ誰も来て居なかった。


「やっぱりちょっと早すぎたなぁ、まぁ適当に時間をつぶそうかな」


僕は、さっき拾った鈴付きのキーホルダーを見つめながらボ〜っとしていた時に。


「オーッス!昨日は雪が降って寒かったな〜」


山下君が教室へ入ってきた。


「おはよ、昨日は寒かったね〜!しかもバイトで疲れてたから帰ってすぐ寝ちゃったよ。」


「寝ちゃったって、こっちは由美が中々帰らなくてずぅ〜っと大変だったんだぞぉ〜」


疲れきった顔ですっかり気力を失ってしまった山下君に聞いてみた。


「今日さぁ・・・」


「ん?」


「学校に行く時に、僕の部屋の窓の下らへんに鈴付きのキーホルダーが落ちてて・・・」


「キーホルダー?」


山下君にそのキーホルダーを渡し、僕はまた話始めた。


「そのキーホルダーさ、どっかで見たような気がするんだけど思い出せなくてさ〜。」


山下君の顔つきが変わり僕の顔を見ていた。


「どうかしたの?山下君・・・。」


僕はよくわからなくて山下君に聞いて見た。


「お前、これ・・さなえちゃんがお前に初めてもらったプレゼントじゃんか!!!」


「え?!でもあれは、さなえのお墓の所に・・・。」


「あれ?なんだろう・・・。思い出しそうで思い出せない。」


「絶対、お前があげたやつだよ!!俺と一緒に買いに行ったじゃんか」


僕は考えているうちに何かが頭をよぎった。


頭によぎったのは、さなえの笑った顔だった。


「なんだろう。胸がズキズキする・・・。」


僕はいてもたってもいられなくなって、教室を飛び出して行った。


「お!おい!!何処行くんだよー!!!授業はじまっちゃうぞぉ〜・・・・。」


「あ〜ぁ、行っちまったよ。やれやれ・・。」


僕は全力疾走である場所へ向かった。


途中で学校の鐘が鳴ったがそんな事も気づかずに、ただキーホルダーを握り締めて


走り続けていた。


「やっと・・・着いた・・・。」


僕は息をきらしながら階段を上って行った。


僕の目の前にある石に、鈴木 さなえと彫られてある。


ここは僕の彼女のお墓だった。


「これは・・・たしかにさなえにあげたやつだ・・。」


そのお墓には、キーホルダーがなかった・・。


「やっぱり、あれはさなえだったの?!」


僕は、お墓を見つめていた・・・。


10分ほどそこに居たが、さすがにそろそろ学校に戻らないといけないと


思い帰ろうとした時・・・・。


「・・ぅ・・・き・・・ん」


「え?今、声が・・・??」


僕の錯覚なのかと思ったが、たしかに声が聞こえた。


「・・ゆ・・うき・・君」


「この声って・・・・」


僕は、声の主を確信した。


「さ!さなえ?!さなえなんだろ?!」


「裕樹君、私ね・・本当に裕樹君と一緒に居て・・・楽しかったよ」


「何処にいるんだ、さなえ!!」


僕は辺りを見回し、何度も何度もさなえの名前を呼んだ


「そのキーホルダーね、裕樹君に持っててほしいの・・・私の事忘れそうになったら・・


そのキーホルダーを見て思い出してほしいの・・」


「さなえの事を忘れるわけないじゃないか!!」


「あはは、裕樹君は変わらないね・・・私は・・・」


・・・うぅ・・一体・・僕は・・・。


「ここは・・・」


僕はどうやら意識を失ってしまったらしいが・・、どうやら辺りが変なのがわかった。


周りは暗くて真っ暗で、何も見えなかった・・。


時間がどれぐらい経っただろうか、向こうの方に光が見えた。


その光は、僕の方へと向かって今度は周りが真っ白になった。


「裕樹君、起きてぇ!起きてってば!!」


誰かが僕を呼ぶ声がした。


「ん・・?何?」


「何じゃないでしょ〜!!今日は一緒に映画に行こうって言ったじゃん〜!」


僕を呼んでいたのは・・さなえだった・・。


僕はいきなりの出来事に混乱していた。


「え?あぁ、そうだったね」


「そうだったね、じゃな〜い!!まったく〜どれだけ待たせるの〜?」


さなえは顔をプクっとふくらませている。


どうやらこれは、僕の記憶の世界なのだろう。


「わかったわかった、すぐ行こう!!ねっ」


僕は急かされながら苦笑いをした。


「そういえば、何見るんだっけ?」


「ん〜とね、なんでもいいよ〜」


「なんでもいいよって、決めてないのね」


さなえは笑いながら小声で・・・。


「裕樹君と一緒にいれれば何でもいいよ・・・。」


僕は恥ずかしくて聞こえないふりをした。


「裕樹君、私達いつまでこうやって仲良しでいられるのかな〜?」


「いつって・・?」


「だからー、いつまで付き合ってられるのかなって聞いたるの〜」


恥ずかしくてさなえの顔は地面とにらめっこしていた。


「ん〜・・・ずっとだよ!」


「本当?!」


「うん!」


僕はニッコリと笑いながらさなえを見た


「じゃあさ、約束しよう!!」


「え?約束??」


「そう、もしも二人が離れ離れになったらさ2月4日に会おっ!!」


「2月4日って今日じゃん!!」


「うん、だからもしー私達が明日別れちゃったら来年の2月4日に会おっ!!」


「うん、わかった!」


僕は、映画館に行く途中にさなえとこんな約束をしてた事を忘れていた・・・。


・・・辺りがまた暗くなった・・・。


「さなえ!!」


しかし、そこにさなえはいなかった・・。


「裕樹君、今日は何日・・?」


さなえの声だけが僕の耳に届いた。


「えっと、昨日が2月3日だから・・・・あ!!」


僕は、ふと気がついた。


「そっかぁ、2月4日か・・・さなえ!君は・・」


「今日、裕樹君に会えて本当に嬉しいよ」


さなえが泣きながら話しているのが伝わった・・。


「さなえ・・ごめん・・。」


僕は、悔しくて・・涙が止まらなかった。


「裕樹君、私の分まで生きて!そして奇麗な人と・・・結婚して幸せに暮らして・・・。」


「さなえ・・・・。」


「でも、時々は私の事も思い出してね?」


「も!もちろんだよ!!さなえの事はずっと忘れないよ!」


僕は、泣きながら必死に言った。


「約束だよ!私はいつも裕樹君の事応援してるからね・・。」


「うん、約束するよ!!」


「じゃあ、そろそろ行かなくちゃ・・・バイバイ裕樹君・・また会えるのを待ってるね!」


さなえの声が薄れて行き辺りが序所に真っ白になり始めた。


「絶対また来るよ!!」


「その時は、奇麗な奥さんも連れて来てね?」


クスクス笑いながらさなえが遠くへ行ってしまうのがわかった・・。


そして、僕は目が覚めた。


「うぅ・・ここは・・?」


そこは、さなえのお墓の前だった。


「さなえ・・・。」


ふと気がつくと、僕の手にはさなえがいた・・。


僕の手から鈴がなる・・さなえの鈴・・。


そして10年の月日が流れた今、僕は僕の奥さんをさなえに紹介するために会いに来た。


「そんな事が裕樹さんにあったの・・」


奥さんがさなえのお墓を眺めて言った。


「あぁ、じゃあそろそろ行こうか。」


「えぇ、さようならさなえさん。」


「また来るね、さなえ」


「まったね〜!待ってるね!」


僕は、さなえの声に気づいてクスっと笑ってしまった。


「あら?裕樹さんどうかしたの?」


「いや、なんでもないよ!」


こうして、僕らはさなえと別れて教会へ向かった・・・。






ひっさしぶりに書いてみたので出来はいまいちなのですが、どうでしたか?読んだ方、できれば感想送ってください^^短い文でも長い文でも励みになります><!

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