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野球はスリーアウトから  ラムネシーズン  作者:


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33/48

ここまで一緒に歩んできた

 プロ野球やきゅう歴史れきしながい。


 このふたつの球団チーム同士どうしによる「対戦(公式戦)」は、まもなく「せん」にたっする。


 プロ野球やきゅう誕生たんじょうしたころから、このふたつの球団チーム一緒いっしょあゆんできた。ながあいだずっと、あとからくわわった球団チームの「手本てほん」になるよう、一緒いっしょにプロ野球やきゅうげてきた。


 ふたつの球団チームかんがえる。せっかくなので、その節目ふしめ試合しあいに、合同ごうどうなにかやりましょうか。たとえば、球場きゅうじょうでの各種かくしゅイベントとか。


 また、その試合しあいてくれたおきゃくさんたち全員ぜんいんに、記念メモリアルグッズをくばりましょう。


 りょう球団チーム会議かいぎかさねた結果けっか記念メモリアルグッズについては、「色紙しきし」をくばることにまった。


 それぞれの球団チーム活躍かつやくしたOBや現役げんえき選手せんしゅによる、「サイン色紙しきし」だ。かく球団チームはちにんずつなので、これいちまいじゅうろく人分にんぶんのサインになる。


 とくに、母国ぼこくもどった外国人がいこくじん選手せんしゅのサインなど、現在げんざいでは入手にゅうしゅ困難こんなんなものもある。こういう記念メモリアルグッズなら、きっとファンはよろこんでくれるにちがいない。


 ところが、サイン色紙しきし量産りょうさんする直前ちょくぜんで、ある問題もんだいづいた。


 それぞれのチームにいる、『ちょう熱狂ねっきょうてきファン』の存在そんざいだ。かれらは相手あいてチームにたいして、非常ひじょうつよいライバル意識いしきっている。


 そんな『ちょう熱狂ねっきょうてきファン』が、このサイン色紙しきしよろこぶだろうか。「にく相手あいて球団チーム選手せんしゅによるサインなんて!」とおもうかも。これをにしたあとで、どんな行動こうどうるか・・・・・・。


「たぶん、この色紙しきし半分はんぶんるでしょうね」


 球団きゅうだんスタッフの一人ひとりった。電動でんどういとノコギリを使つかうジェスチャーをしながらだ。


 ほか球団きゅうだんスタッフも想像そうぞうする。『ちょう熱狂ねっきょうてきファン』のごく一部いちぶが、そういうことをやりかねない。


 りょう球団チームによる緊急きんきゅう会議かいぎ結果けっか、「サイン色紙しきしのデザイン」を変更へんこうすることにした。


 リバーシブルにしたのだ。片方かたほうめんがこっちの球団チームで、もう片方かたほうめんがあっちの球団チーム


 こうしておけば、ファンが自室じしつかべかざとききなほうおもてがわにすればいい。そうすれば、うらがわかくれてしまうので、そっちがはいることはない。


 リバーシブルにしたことで、それぞれのサインをおおきく印刷いんさつできる、という利点りてんもあった。


 このあと、記念メモリアル試合じあい準備じゅんび順調じゅんちょうすすんでいく。


 そして、当日とうじつむかえた。


 りょう球団チームによる「せんかいめの対戦たいせん」は、逆転ぎゃくてん逆転ぎゃくてんという展開てんかいになる。試合しあい以外いがいでも、各種かくしゅイベントの評判ひょうばんく、おきゃくさんたちはおおいにたのしんだ。


 そのニュースが、ちょう満員まんいん野球やきゅうじょう映像えいぞうとともに、日本にほんじゅうながれる。こんなイベントをやったのか、と球団チームのファンはうらやましくおもった。


 で、このはなしはもうすこつづく。


 やはりとうべきか、大手おおてネットオークションに、「せん試合しあい記念メモリアルのサイン色紙しきし」がいくつも出品しゅっぴんされた。


 日本にほん代表だいひょう活躍かつやくした往年おうねんめい選手せんしゅたち、かれらのサインがあるので、結構けっこう値段ねだんになっている。どうやら、りょう球団チームのファンだけでなく、球団チームのファンもしいようだ。


 色紙しきし値段ねだんまらない。さらに上昇じょうしょうしていく。


 そんなときだ。一人ひとりおとこ電動でんどういとノコギリを準備じゅんびしていた。


「すごいアイデアをおもいついたぞ!」


 このサイン色紙しきしまいけるのだ。「おもてめん」と「うらめん」とに。


おれって天才てんさい! まいけて別々にれば、そのままるよりももうかるぞ!」


 おとこによって、電動でんどういとノコギリがうごした。


 とはいえ、この色紙しきしあつみはミリ。


 無謀むぼうなチャレンジである。


 翌日よくじつのついたサイン色紙しきしまい、ネットオークションに・・・・・・。


 その一方いっぽうで、こんなファンもいた。


 れい試合しあいをカップルで観戦かんせんしていたので、手元てもとにある色紙しきしまい


「くっつけちゃおう♪」


「そうだね♪」


 こうして、「りょうめんともおなじサイン色紙しきし」が誕生たんじょうした。


次回は「オールスター」のお話です。

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