表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野球はスリーアウトから  ラムネシーズン  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/48

台風情報を見ながら

 台風の時には家の中で、こんな練習れんしゅうをしている。


 まず、テレビをつけて、チャンネルを台風情報に合わせるのだ。


 現場からの中継ちゅうけいでは、ものすごいいきおいの風がいている。


 その映像えいぞうを見ながら、素振すぶりをする俺。ふんっ、ふんっ、ふんっ!


 強い風にけることなくバットをふる、そんなイメージのトレーニングだ。この練習で力強いスイングをにつけてやる。


 テレビの前で真剣しんけんにバットをふっていると、


「何それ、台風を消すおまじない?」


 家族がニヤニヤしながら言ってくる。


 外野の声を無視して、バットをふり続ける俺。


 すると、すぐ近所で「ガッシャーン」と、まどガラスのれる音がした。


 家族の視線が一斉いっせいに集まってくる。いや、俺じゃないです。バットはふっているけれど、別にボールを打っているわけじゃないので。まったくの偶然ぐうぜんだ。


 俺は気を取りなおして、素振りを再開する。


 その直後だ。またしても近所で「ガッシャーン」と音がした。さっきよりも近い。


 もちろん、俺のせいではない。外は暴風域ぼうふういきだ。たぶん道ばたの何かが飛んでいって、窓ガラスに激突げきとつしたのだろう。


 にもかかわらず、今のガッシャーンに対して、


「まだまだ飛距離ひきょりりんね。瞬間最大風速で補整ほせいされているんだから、もっと飛ばそう!」


 無茶むちゃ苦茶くちゃなことを、家族が言ってくる。


 こんなことが続いたのでは集中できない。俺は素振りをあきらめた。


 早く台風が過ぎ去ってくれればいいのに。


 そうすれば、外で練習できるのにな。


次回は「チアリーディング」のお話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ