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その瞳は幻想を映して

その瞳は幻想を映して

作者: ホサメアキ
掲載日:2025/05/05

始まったのは、宇宙だった。

青い星の外で、争いが生まれて。

住む場所が違えば、心も遠くなっていったんだ。


小さな場所で、偶然、見つかったもの。

硬くて、大きくて、冷たいもの。

それに触れた瞬間、日常は、壊れた。


乗り込んだのは、まだ、戦う理由も知らない人。

でも……もう、戻れなかった。


逃げて、戦って、また逃げて。

誰かを守りながら、壊していった。


傍にいたのは、戦う理由を持った人。

顔を隠したまま、誰よりもよく見えていた人


似てるようで、違うようで……

気づかないふりをして、何度もすれ違った。


強くなるたびに、何かが薄れて。

進むほどに、笑えなくなっていった。


空を見ていたのは、きっと同じ。

でも、見えているものは違ってた。


流れ星みたいに落ちて、また、登って。

出会って、別れて。

そのたびに、心の奥が、騒いだ。


声が届くようになったころには、

静かに壊れ始めていたのかもしれない。

見えるものが増えるほど、

触れられないものも増えていった。


最後にぶつかったのは、力じゃなくて、想いだった。

逃げずに、見つめて、やっと届いた。

でもそれは、傷の上に重ねたものだった。


大きな音と、光のなかで、終わりがきた。

それでも、生きてた。

それだけで、きっと、意味があった。


争いは、終わった。

でも……心のなかでは、まだ、続いてるのかもしれない。

それでも、歩くんだと思う。

その人は。

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