その瞳は幻想を映して
始まったのは、宇宙だった。
青い星の外で、争いが生まれて。
住む場所が違えば、心も遠くなっていったんだ。
小さな場所で、偶然、見つかったもの。
硬くて、大きくて、冷たいもの。
それに触れた瞬間、日常は、壊れた。
乗り込んだのは、まだ、戦う理由も知らない人。
でも……もう、戻れなかった。
逃げて、戦って、また逃げて。
誰かを守りながら、壊していった。
傍にいたのは、戦う理由を持った人。
顔を隠したまま、誰よりもよく見えていた人
似てるようで、違うようで……
気づかないふりをして、何度もすれ違った。
強くなるたびに、何かが薄れて。
進むほどに、笑えなくなっていった。
空を見ていたのは、きっと同じ。
でも、見えているものは違ってた。
流れ星みたいに落ちて、また、登って。
出会って、別れて。
そのたびに、心の奥が、騒いだ。
声が届くようになったころには、
静かに壊れ始めていたのかもしれない。
見えるものが増えるほど、
触れられないものも増えていった。
最後にぶつかったのは、力じゃなくて、想いだった。
逃げずに、見つめて、やっと届いた。
でもそれは、傷の上に重ねたものだった。
大きな音と、光のなかで、終わりがきた。
それでも、生きてた。
それだけで、きっと、意味があった。
争いは、終わった。
でも……心のなかでは、まだ、続いてるのかもしれない。
それでも、歩くんだと思う。
その人は。