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交流

こんばんは。

本日ファンタジーに少し戻りました。

今後も私の頭の中で創造されたキャラクターがうるさい限り、書いていきます。

        ※


「人ってさ、何に不安を覚えるの?」

『それは、どうなるかわからない、悲惨な未来を想像したら不安になるだろ?』


「that'sright!」

 その通りと燈子は言った。この頃の橙子は、英語という他国の言語が堪能になっていて、閉鎖された幼少時代の橙子とば別の思考回路が、言葉によって作られて、成立しているように見えていた。


「you are everything」

 彼女は口癖のように、その英語を話した。

「私はサナレス、貴方が一緒にいる限り、悲惨な未来を想像しないもの。この新天地で、私は他の誰とも会話しなくてもいい。それでも不安は、何もないのよ。あなたがいれば」


 声しか出番のない私をどう買い被ったらそういう思考回路になるのだろう。彼女はずいぶん私に肩入れしているものだと、サナレスは苦笑した。

 橙子という女性を冷静に見定めると、優れている点は語学だった。優れていない点は向こうみずなところだ。


 ただ語学が優れていたところで、橙子は日本という狭い国の中で、たった数マイル移動したに過ぎない。語学が活きていない。


『橙子、君ーー』

 私が発せようとした言葉を汲み取ったように、橙子は答えた。

「サナレス、私ねーー。私は将来、この狭い世界ならどこにでも簡単に行き来できる仕事をしてみせる」

 そうやって進路を選んだのだと、彼女は言った。


 そうか。

 彼女は単にいじめから逃げたのではない。

 胸を張る彼女の姿を、私は誇らしく思いたい。私は感心して言葉を失っていた。


 それにしてもこの女ーー、見事に猫を被っていたようだ。

 本性はとてもしっかりした軸がある。


 そんな経緯があって、私は彼女との交流を深めていくことになったんだ。

 この世界のガイドとしては悪くはないのかもしれない。

 サナレスはそう思った。

シリーズ案内、本来はコピペしますが、めんどうです。


次は、必ず!!

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