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No.20
空気の匂いが、質感が変わった。
今日が季節の変わり目か。
立春、というか明確に季節が変わったと感じる夜がある。そのあとも三寒四温だったり、いろいろとあるのだけど、その日が感覚的に境目となる夜がある。
今日がその日だったらしい。
月は雲隠れした天気だが、気分はいい。
気分が騒つく、ふんわりした触感。
こういう肌触りな空気は、気持ちがいい。
どこか、破錠した触感の前触れ。
どこかでPreludeでも弾かれているかのような漠然とした不安を掻き立てる空気。
楽しい。
世界が無くなる前の日を想像したくなる。
季節が死ぬ日。
季節が生まれる日。
暖かな空気が浮かれ気分を演出している。




