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シナプスとニューロン
あゝ、美しい。
機能美を追及したランドスケープ。
あゝ、残酷だ。
「スキル仕事」とは「才能」。埋まらない「格差」。
次々と飛び交う飛行機と、それを織りなす誘導灯。
人々の物語が始まり、終わるターミナル。
曇の切れ間から北極星が、時たま顔を出し、涙を零すかのように、時折、水が滴り落ちる。
悴む手とは反対に、思考は映し出される絵画を文字として描き出す。
それぞれに意味がある色で区分けされるスケート場。
区切られた時間を遠くから眺めている。
椅子に座って、仰向けに寝転がり、周りを見ている。
曇った夜空に溶ける話し声が、物語を紡いでいく。
唐突に降ってくる文章の羅列。
止まった物語の続きがまとまってくる。
回り出す思考。
ここでそれなのか、と自分自身の思考回路が描いた絵に引き攣った笑いが止まらない。
楽しい。
「才能」は「天賦」。
しかし、楽しむぐらいは誰でも許される。
自分と踊り出す。赤光に照らされた道路には珍しくクルマが走っている。
あゝ、言葉を綴り出す。
あゝ、意味のない言葉を。




