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雪月

「月が綺麗ですね」


偉大なる文豪、夏目漱石様が言ったか知らないが、これを「I love you」とし、現代において「愛している」と訳されていることは、大変興味深い。ドイツ語だと「Liebe」にあたる。


一般的に「好き」の対義語は「嫌い」。同じく「mag」の対義語は「Hass」である。


一般的に「愛している」の対義語は「憎んでいる」。


知る限り、ドイツ語だと憎しみは「Hass」となる。同じ単語か否定語「nicht」をつける。これを直訳すれば「愛していない」となるのだろうか。


よってドイツ語なら人を対象とした使い方に限定すれば、レベル感は文意から読み取れ!で「嫌い」から、否定語つけて「無関心」まで二次関数な「放物線」である、と考えることも可能ではある。


日本語で月が対象となる「綺麗」は「美しさ」だと考えられるので、対義語は「醜い」だろうか。


月が醜い、とは普通に言わない。

月を憎んでいる、は文学的表現としてあるかもしれない。


つまるところ、この文章が指す「月」は「心」であり、その心のあり様を「美しい」と言い換えた、とも思える。


月を「愛でる」。同じ単語、対象なのに動詞の「変化」が異なる。どちらと言えば「憎んでいる」の対義語はこちらの使い方だと思っている。動詞の活用からの推察だが。


「月が綺麗ではない」。

口語に膾炙された使い方だとは思えない。この場合の「綺麗」は「清潔」を表していると考えられる。対義語は「汚い」。


また、月が心を指すと言い換えたとしたら「心が汚い」とはまず言わないし「心が綺麗ではない」としたら、それは単に「月と自分との間の解像度」ないしは「清潔度」が下がっているのかもしれない。


見えないぐらい汚れているなら5S活動を始めればいいだけである。工場勤務の基本。


何故なら「月」はいつでもそこにある。地球からの見え方が異なるだけ。あくまで、どう思うかの尺度は「受け取り手」次第でしかない。


昨日は「雪が降る月」。今年「最も遠い月」だったらしいが、大変「綺麗」で明るかった。


翻って、今夜は「朧月夜」。まあ、これはこれで風情があるが、昨日の「満月」を楽しんだ後だと、確かに寂しさはあるのだろう。まあ、個人的にはどうでもいいが。


さて、今日もあと3時間も「残っていない」。

明日は晴れるといいのだが。


とりあえず、洗濯でもしようかな。

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