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机上香

どこか色合いというか、感覚が違う夜明け前。

窓を開けると雨。雨の匂いがする。


不思議なもので、そんなわけはないのだけれど、気温と湿度が一致しているのか、急に「いつか見た景色」の中にいる気がするときがある。


祭囃子だったり、真夜中の公園だったり、環七を自転車で爆走していたり。バイクが手に入ってからはバイクでよくふらふらしていた。そんな昔のいつか体感した景色。


だけど、いつもと何か違う。

室内をよく見渡すと、昨日開けたばかりの机上香が倒れて、アルコールが溢れていた。


あー。雨の匂いにラベンダーとオレンジの精油が混ざった匂いか。部屋が完全に染め上げられている。


香り自体は嫌いじゃないが、片付けから始めないと。

開けた窓から流れ込む雨の匂い。


混ざり合うラベンダーにオレンジ。

あやしく輝く1番暗い時間の空に雨。


それは、何故か酷く蠱惑的で。

染め上がったままの部屋の中。


どこか薄暗い場所から、空を見上げていた。

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