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夜明け前
明け方。
何故か目が覚めた。
まだ、真っ暗なこの時期。
寒い。
外を見れば、何も走っていない幹線道路。
しばらく眺めていれば、時たま、トラックが走っている。
赤光灯の光がぼんやりと輪郭を映し出す。
幻想的な壊れた、終焉を感じさせる暗さ。
夜明け前の1番暗い時間。
地球が回った回数なんて知らないが、あまりに膨大な数を繰り返した、そのたまたま一回。
この時間が過ぎれば朝が続く。
月曜日の朝。週の始まり。
その直前。今週の終末。
朝が来ない、朝はない。
だけど、いつまで自分がそれを体感できるかは、わからない。
どうか、良い一日でありますようように。
祈らずには、いられなかった。