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人工的な星空
誰もいない部屋。
当てどころもなくふらふらして、時間を潰した。
街歩き。隣街まで3.5キロか。
片道電車で、片道徒歩で帰宅。
途中で雨に降られる。ついてない。
個人の好みとして、思考回路の平準化には散歩がいいんだが。
とりあえず、風呂に入って、温まる。
食事は嫌いだから、まあ、いいか。
音が聞こえる。
なんだろう?
カーテンを開く。
視界の隅に花火。
慌てて、部屋を暗くする。
建物に遮られているが、花火が見える。
雨上がりの薄曇り。
色とりどりの花火。
もう、冬なのに、花火を見る。
こんなに寒い中で見たのは、河口湖以来か。
今年はいろいろとありすぎた。
どこか憂鬱な日曜日の夜。
窓と建物に縁取られた花火が、ほんのりと温かく感じた。




