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365日の価値
うわー。まじかー。
書き直し中の最も長い物語。
「該当時間」の起点からは1年前の「物語」。
あの日、偶然にも打ち込んでしまった「一言」から始まった「該当時間」。
この「物語」は既に終わった「時間」であり、一度は書き終えている。だが、その「物語」の「舞台」は様変わりしたようだ。
俺がいなくなった後に後輩が雑誌の取材を受けていたりして、その中身の裏側はそれこそ一から知っているので爆笑していたりしたんだが、随分と変わったようだ。
まあ、採用情報にある、その技術を「入社間もない新入社員」が担当している理由は「物語」として描かれたように昨年度「担当者」がなんとなく音楽に釣られてふらりと消えたからである。
そのままあの子達に任せた課長はそろそろ呪われろ、設計者から。あれだけ係長に戻してくれと言ったのに。設計者には謝罪する「ごめんなさい」。所属していた部署には「くたばれ」と記載する。
あの「起点」から1年まで、あと少し。
失ったもの、得られたもの
何故か、沈香の香りがしている。
外は雨。特に今は何も焚いていない。
楽しそうに騒いでいる新入社員達の声を聞きながら、窓から移り変わる空を眺めている。




