真夜中の散歩
真夜中。
なんとなく、明日は休みだと思うと、寝るのが勿体無い気がする。
少し、空腹を感じて冷蔵庫を開けるが空っぽ。
シリアルしかない。あとは栄養ドリンク。
毎日、サプリメントしか摂取しない生活。
健康的ではある。見た目は不健康だと思う。
在宅勤務をしていると、完全に夜しか家から出ない。
これは、うつ病が捗るだろう。
少し、気晴らしにでも散歩するか。
扉を出て、一階へ。
ロビーでは「多国籍」な方々が楽しそうに話をしている。5人。
完全に酔っているのだろう。
1人が英語で話をしているのに、もう1人はスペイン語。言語が噛み合っていない。3人目は中国語かベトナム語。笑っている女性はドイツ語で話している。
話をしていない人はアジア人な顔立ち。
言語が全く違っていても、陽気にアサヒスーパドライを空けている。案外、言語なんて別にいらないのかもしれない。笑い声が聞こえる。
扉を開けて、外へ出る。
少し遠いコンビニまで行こうかな。
意外と人が多い。真夜中なんだけどな。
星が綺麗だ。
緩やかな坂道を登って、線路を渡る。
線路ぎわ、後ろに誰かいる気配がして振り返る。
若い人が、急に振り返った俺に驚いている。
互いにマスクを外しているからか、相手の表情が見えてこちらも驚いた。そういえば、人の表情を見たのは久しぶりだ。
踏切遮断機の音。
慌てて渡る。
セブンイレブンが煌々としていて、周りには「ヤニー」さん達が数人。意外と電子タバコが多い。
店内は高校から大学生ぐらいの子達が結構いる。
金曜日とはいえ、いいのか?と思ったが、俺もバイトして、そのまま気が向くままにほっついていたと思い返す。
新発売の文字に惹かれて、買い物。
新しい製品が好きなのは、もうDNAレベルまで好奇心が染み付いている。
レジ前でもたついてしまう。
アプリが咄嗟に見当たらない。おばさんまっしぐらである。悲しい。
どこか薄暗い道を帰っていく。
坂道だからか、前が開けている。
オリオン座が綺麗に見えた。
もう、冬か。
綺麗な星空。綺麗な紺碧。
明日は休み。
きっと良い日だといいな。
そう、思った。




