露悪趣味の女
とんでもない露悪趣味の女が
着物の裾を引き摺って歩いて行った
見下ろす人達は皆
灯りを消して
窓を閉めて
それでも目を離さず見物した
石畳の道に長い糞を引き摺って
頭にうんこを載せて
ほら見て
見て見て
あたしこんなにうんこなの
見てよ見てって
かわいいうんこだよ
あんたの手にもつけてあげようか
ひひ
とんでもない露悪趣味の女は
着物を全部脱いだ
楽器のギロみたいな胸を風にさらして
潰れたカエルみたいな尻を擦り合わせて
ねえ見て
見て見て
あたしこんなに醜いの
見てよ見てって
オカズにもならないでしょ
ちんこ噛み切ってあげようか
ひひ、ひひひ
とんでもない露悪趣味の女は遂に
自分の胸を裂いた
内蔵を色々取り出して
みんなに向かって差し出した
さあ見て
見て見て
あたしこれでおしまいなんだから
見てよ最後だよ
あたしこんなに中まで汚いの
こんな汚いもの見たことないでしょ
ひひひひひひひ
そうだって言ってよ
言ってくれなきゃ
自分がばかみたいじゃない
ひひっ