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巻き込まれ召喚されたオタク氏の異世界珍道中  作者: 明。


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いたたまれなくなってみた

貴文視点になります。

 予定外の事態があったものの、滞りなくハナタカ=ダッカーのお披露目は終了した。しかし、一つだけ問題があった。

 ハナタカ=ダッカーによる結界と治療行脚の翌日、拙者は宿の部屋で困っていた。



「一番最初に祝福を与えたのはボクです!」


「順番なんか関係ないわよ!たまたま最初の教会があんたのトコだっただけで、タカ様はあんた達を信仰してなんかいないんだから!」


「…………そう。だから、皆対等」


「タイトーってなんだ?食い物?」


 天使的な生き物が、拙者を(多分)取り合っている。この方々、いつからいたんでござるかね?え?ハナタカ=ダッカーやってた辺りから?気がつかなかったでござるよ。そして、帰ってくれなかったらしい。


「全員で守護すりゃいいんじゃね?」



『それだ!』



 いや、どれよ。そもそも拙者の意思は?


「たのもう!この宿に、タカ=レイターとやらが居るわね?取り次ぎなさい!!」





 さらに面倒の予感でござるよ。声からして一階だし、無理矢理アカネさんを振りきったりはしていないようだが……明らかに知らない声でござったよ。






「俺が行きます」


 エド君が挙手して降りていった。ラウビウを一体下ろし、盗み聞きをすることにした。


「あんたが、タカ=レイター?」


 ゴスロリ衣装の可愛い女の子がエド君に声をかけた。やはり面識は………いや、まさか、彼女は………!?


「いや、彼にお仕えしている者だ。エドアルドと言う」


「……あたしは聖女アイリス。タカ=レイターには愛野桔梗だと伝えて」


「……………は?」


 いや、うん。そうだよね。そうなるよね。アイリスか桔梗か、どっちだよ!ってなるよねー。


「アイリス殿、とお呼びすればよろしいですか?」


「あんたがタカ=レイター?」


「はい。それから、こちらであまり本名は名乗らぬ方がいいですよ」


「咄嗟にあたしも日本人だって証明できる方法を思いつかなかったのよ」


「日本人だって言えばいいのでは?」


「あ」


 うん、ちょっとうっかりさんなんでござるのね。だが、悪意がないのは理解した。お客さんとしてもてなそう。


「アイリス殿、立ち話ではなく拙者が宿泊している部屋で話しませぬか?」

「アイリスを他の男の部屋に入れたくない」


 さっきからずっとアイリス殿の背後でオブジェになっていた男性が、いきなり話しかけてきた。殺気がすげえ!超怖いんですけど!

 怯える拙者の眼前には、エド君がいつの間にかいた。え?瞬間移動??


「失礼じゃないですか?うちのご主人様がこんなちんちくりんに興味を示すとでも?ご主人様の好みは清楚可憐な綺麗系美女ですから、そこのちんちくりんに性的興味は皆無ですよ」


「アイリスは、ちんちくりんではない!!」


「ダーリン、あたしをちんちくりんじゃないって言うのはあんただけだって言ったじゃない。お招きを受けるわ。うちのダーリンが悪いわね」


「………いえ、私も失礼いたしました」


「ゴルダ!あたしがちんちくりん呼ばわりされたのは、こっちのお兄さんがあんたの敵意を自分に向けさせようとしたからよ!つまり、あんたが悪い!謝って!!」


「……………………すまない」


 二メートルを越えているっぽい筋骨隆々な巨漢がションボリしながら謝罪した。


「あたしに謝るんじゃない!お兄さんとタカさんに謝れ!あんた、お兄さんが止めなかったらタカさんを殺してたでしょ!」


 予想以上に(拙者が)危なああああああい!!


「…………(チッ)すまない」


 予想以上に謝罪が軽いってか、謝る気がなあああああああああい!!


「ご主人様、ちょっくら殺ってきていいですか?」


「そのヒョロい身体でやる気か?勇者のくせに、聖なる武器も持たないで?」


「二人とも、やめてくだされ。それから、ゴルダ殿。気持ちの伴わぬ謝罪ならばいらぬよ。無意味だ。それより、エドは拙者の従者だ。侮辱するなら全力で後悔させる。そちらはきちんと謝罪してもらおうか」


 あ、背後からうちのモフモフズがスゲェ殺気で援護してるぅ!


「……………おもしれぇ、後悔させてみろよ」


「は!?ああもう………なんでこう男って………!ここじゃ迷惑だから、外に……町の外に行くわよ!」







 外見に反して常識的なアイリス殿の提案で、町の外へ移動した。


「あたしは別に殺し合いに来たわけじゃないから、勇者と聖女の絆の力で勝負するわよ!」


「「絆の力??」」


 ナニソレ。おいしいの??


「は!?まさか知らないの!?んん……な、なら手本を見せてあげるわ!」


 アイリス殿がゴルダ殿にキスをした。するとゴルダ殿と斧が金色に輝き、斧を振るうとその衝撃で林を吹き飛ばした。森林破壊、よくない。


「…………拙者、エド君にちゅーするの?」


「え、嫌です」


 ですよね。拙者も嫌ですよ。


「聖女はこーやって、勇者の力を増幅するのよ!」


 つまり、聖女とは勇者専用のサポート特化職なのだろう。そうか、本来勇者と聖女はペアだったのね。拙者、清楚巨乳美女じゃなくて申し訳ないわ。

 いや、うん。そもそも聖女ならしっくりくるけど……聖男ってフレーズに違和感しかなかったもんなぁ。そんなどうでもいいことを考えてしまった。

次回、貴文の愛が火を吹くぜ!………なんちゃって(笑)


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