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巻き込まれ召喚されたオタク氏の異世界珍道中  作者: 明。


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ご主人様に試されたみた

 フウウンハナタカジョウに気を取られた人魚たちはアッサリ無力化された。まあ、な。水中戦ができないだけで、陸上戦なら余裕。大半がハナタカジョウに気を取られていたので残りをユージェニスの魔法で打ち上げ、シーザがこんがり焼いて捕縛。もはや単純作業だった。


「それにしても、籠城(まさかの物理)とは思わなかったわね〜。あれスキルなのかしら」


「多分そうじゃないのか」


「………あのさ、タカさんはさらわれて心細い思いしてるだろうから、怒らないであげてよ?」


「今回は俺に怒る権利なんてないさ……」


 思った以上にどんよりしている俺にアイリスが困惑している。すまん、今回はお前を気遣う余裕もない。そして俺よりフェリチータの方が落ち込んでなんかブツブツ言ってて怖い。


「……今回ばかりは仕方がなかった。俺達も拐われたタカさんを助けられなかったからな。今後の対策を考えよう。あの人はやはり俺達の要だからな。なんというか、あの人がいないだけでこんなにも不安定になるとは思わなかった。俺よりもアンタらの方がそうだろうが……」


「そうだな。とりあえず予想外に元気そうで安心した」


 眼前には、フウウンハナタカジョウ。あの人、ホントに目を離すと予想外のことしでかすな。よかった。手籠めにされたりとか泣いてたらどうしようって思った。


「エド〜!大半仕留めたわよ!これからどうする気?」


「フウウンハナタカジョウにたむろしている人魚どもを捕縛して、タカ様を迎えに行くぞ!」





 そして、人魚達は何故かやたら疲弊していて簡単に捕縛できた。


『私は紳士ジェントル!ハナタカ=ダッカー!あれ?エド君!迎えに来てくれたのですかな!』


 嬉しそうなご主人様の声にホッとする。


「タカ様タカ様タカ様タカ様タカ様タカ様あ〜〜〜!」


『フェルも!せっかくだからクリアしてくれない?拙者頑張って罠たくさん作ったんだけど……陸慣れしてない人魚はファーストステージすらクリアできなくて……』

「やります!」

「おーほほほほ!お先にごめんあそばせ!」


 フェリチータを押しのけてユージェニスが入っていき………城からペッと吐き出された。


 え、性格はともかく魔法使いとしては超一流のユージェニスが瞬殺??


『なんでユージェニス殿がいるの?』


「そりゃそうなりますよね……。追いついてきやがりました。タカ様の匂いを追ってきたとかなんとか」


『え、拙者そんなに臭い?』


「そんな事はありませんわ!どこまでも純粋でとてもいい香りですわ!至近距離でクンカクンカタストロフ!!」


 とりあえず手刀で気絶させ、捕縛した。


『エド君……?』


「もうコイツは用済みですからね。適当な島に置き去りにしましょう」


 まあコイツなら無人島に置き去りにしようと生き延びる。草食えるらしいし。


『い、いいのかなぁ……。あ、ユージェニス殿が失格になったのはコースを無視して飛び越えようとしたからだよ。盛大に違反するとオタ神様の使徒に囲まれて追い出されると初めて知ったよ……』


 そんな目に遭っておきながら元気なユージェニスにドン引く。


「にゃっ!ちなみにどんな感じにゃんですか?」


『お、シーザ君もやってくれる?まずはね、飛び石渡り!途中フェイクがあって沈むから気をつけてね。失敗したら水に落ちるよ〜』


 なるほど?


『正直そんなに難度が高いものではないんだけども、あまりにも誰もクリアできないから、何回でもトライ可能にしたんだけどね……』


 人魚達が疲労困憊だった理由がわかった。ご主人様の優しさが奴らの体力を削ったわけだ。


「他の人間がやるところを見学できますか?」


『う〜ん。まあいいよ!』


 そしてスタートしたわけだが。


『エド君たちにはぬるいだろうから、難易度上げるね〜』


「いや、なんでですか?!」


 本来は飛び石を渡るだけ。ただし中にはダミーありという、運要素があるぐらいでさほど難しいことではない。しかし、俺でも一発クリアとはいかなかった。


「にゃ〜!また落ちた!顔を狙わにゃいでください!」


 集中を削ぐためにオタクが放水してきやがる。しかも結構な水圧。そして背後からは……。


「オタタタタタタタタ!!」


「え?!怖!こ、来ないで!!ってダミー?!」


 背後から奇声をあげて追いかけてくるオタク。驚いたアイリスがダミーを踏んで落ちた。あ、オタクも落ちた。結構気が散る。さらに濡れて滑りやすくなる。

 それだけではなく水中から足を掴んでくるオタクもいて、ゲルダが落ちた。

 これは難しい……と思ったのだが。


「……いきます」


 フェリチータは1発でクリアした……というか、妨害するオタク達がフェリチータに見惚れて行動不能になってた。そんなのありか?


『流石フェル!初クリアおめでとーーー!ご褒美は今夜の夕飯リクエスト券ね』


 その一言で俺達の闘志に火がついた。


 そういえば、あれからのまず食わずだった俺達は空腹だったことを思い出した。


「行くぞ、野郎ども!!」


『応!!!』


 速攻クリアしてご主人様に美味い飯を作ってもらう!!俺たちの心は一つになった!!

 すいません、ちゃんと資料見てからと思ったら大遅刻!!た◯し城面白かったです!!

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― 新着の感想 ―
みんなして胃袋つかまれちゃって。ここにきてさらにお腹が減る試練だった。
早速、某 Pri͜m͉e な ビデオ を観てたんです? やっぱ昔のテレビはカネのかけかたと人海戦術で解決しようとする心意気が違いますよね~。
昭和のテレビはバラエティーもドラマもクイズもアニメも面白かったのに・・・
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