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巻き込まれ召喚されたオタク氏の異世界珍道中  作者: 明。


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エキサイトしてみた

 とりあえずお腹は満たされたので、トリトン神の話を真面目に聞くことに。


「ところで、我が愛し子よ」

「盾で潰されたくなければ寄るな触るな変な呼び方をするな」


 エド君の警戒心がメガマックス。ありがたいが話が進まないので続きを促した。


「なんですかな?」


 まあ、祝福されちゃったんで……………気がついたら『トリトンの愛し子』って称号までついてるよ?あれ?なんか他にも変なのある。『???の愛し子』?み、見なかったことにするんだからね!!


「トリトンの願いを聞いて欲しい」


「内容によりますな」


 お願い事は安請け合いしません。エド君が隣で頷いてる。そもそもここに長居する予定はないしね。



「からくりの魚を治療して欲しい。愛し子はからくりのヒトを連れているし、できるのではないかと思う」


「からくりの、魚?」


 そ、それはもしや………?


「からくりの魚。トリトンが弱っていたので前の愛し子が置いていってくれた。トリトンが戦えなくても、ずっとこの海を守ってくれていた。今回の魔物は、魚が力尽きたから現れた。トリトンは愛し子の愛で復活した。もう戦えるから、魚はもう戦わなくていい。だけど……トリトンはまた魚が泳ぐ姿が見たい」


「とりあえず、そのお魚の様子を見せてもらっても?」


 そう言いつつも、ワクワクとトキメキが止まらなーい!

 もしかしてだけど!もしかしてだけど!ソレってもしかして拙者が造りたかったモノじゃないのぉ!?


「ああ!イルカ達!からくりの魚を連れてきておくれ!」


『えー、重たいのに』

『自分で持ってきなよ』

『やってあげてもいいけど、何くれる?』


 ピュイピュイと鳴くイルカさんから副音声が聞こえるんだが??


「………エド君」


「はい」


「イルカ、喋ってる?」


「は?」


 何言ってんですか?って目をされたので、コレ多分拙者にだけ聞こえてる……?


「えっと……お魚の切り身食べる?」


『あれ、不思議ー』

『言葉がわかんないのにわかるー』

『ちょーだい食べるー』


「じゃあ、食べたらからくりのお魚さん連れてきてくれる?」


『『『いーよー』』』


 よかった。オッケーしてくれた。


「………解せぬ……何故トリトンより慕われているの?」


 今のは慕われてるとかではないでしょ……。ただお駄賃前払いしただけです。


「………つ、ついに魚類まで!?」

「いや、イルカはどっちかというと哺乳類……」


 いや、よく考えたら角生えてたからイルカっぽい魔物さんなのかも……いや、トリトンの眷属だとしたら神使?


『つれてきたよー』

『重かったー』

『ねぎらうがいいー』


 そしてイルカっぽい彼らが連れてきたのは………!


「うひゃっほおおおおおおおおおおおおおい!!」


「あー……」

「にゃんと!カッコいいです!」

「なんだこりゃ……」

「魚……なのですか?」

「コレはどう見ても潜水艇ね」


 最後にアイリス殿が驚いた様子で呟いた。そう、潜水艇なの!それも拙者が造りたかったやつとクリソツ!!!


「エド君……」


「…………材料はどうします?ラウビウ連れてくんで、とりあえず魔力伝導率がいい金属と耐水性の高い金属と染料ですか?」

「お願いします!!」


 エド君はコレを見た瞬間に諦めたらしい。止めても無駄なので協力して作業時間短縮を考えたらしい。流石は効率重視のできる右腕。


「フェリチータはご主人様について適度に休憩を取るよう促せ。俺は買い物に行く前にそのからくりの魚を造船所に置けないか交渉してくる」


「あ、でしたら僕も行きます!」


「あたし達は……今日の宿でも確保しとくわね」


「頼む」




 そんなわけで、エド君があっさり造船所を借りてくれたので、潜水艇の修理をすることに。


「うへへへへへへへへへ」


「タカ様……楽しそう」


「へあっ!?あ、うん。潜水艇は男の浪漫だからね!」


「ろまん、ですか……。こんな重たいものが動くなんて、不思議ですね」


 ちなみにゴルダ殿とフェルの二人でここまで運んでくれました。拙者の嫁は見かけによらず大変力持ちです。


「ふふふふふ……動くだけではないんですぞ!なんと中に乗れるのです!!そして海の中で過ごせるんですぞ!」


「え……息が苦しくなっちゃいませんか?」


「普通ならそうなるけど、中は防水だしそこら辺は抜かりなし!」


 なにせ二酸化炭素で大アリを虐殺した拙者ですからね!自分たちが窒息死しないように万全で挑みますぞ!


「まあ、他のヒトはともかく、我が愛し子はもう海で溺れないけどね」


「え」


「トリトンの加護は、海の加護。今後海は君を愛するのさ」


「………そうなんだ??」


「そうなのだよ。どう?信仰してみない?」


「拙者、もう信仰してる神様いますんで」


 嘘ではない。ウチ、一応神道信仰なの。だからよく神社にお参りしてたの。


「そうなの!?フリーの聖男だと思ったのに!我が愛し子の浮気者おおおおお!!」


 トリトンは、泣きながら海に帰っていった。ホントなんなの?あの神。そういえば、実家近くの神社……ちゃんとお掃除されてるかなぁ。妹は……家族は皆元気かな?


 ほんの少しだけ、日本が恋しくなったのは内緒だ。

 なんか今日、ものすごくタコ焼き食べたかったんです。というかなんなら先週からずっと食べたかったんです。貴文のせいだわっ!と今頃気が付きました。

 タコ焼きを書くと、タコ焼き食べたくなるのですね。ふんわり系タコ焼き食べてきました。満足です。


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― 新着の感想 ―
読み直しててふと思う。潜水艦作ってった前の方、まさかロザリンドちゃん関係者?………いや、ロザリンドちゃんも言葉さんも嬉々として作りそーだなーとか思ってねぇ…。今年も熱中症に早々とやらられたので、明。様…
[気になる点] 酷暑厳しきおり、いかがお過ごしでしょうか。 お元気でいらっしゃると良いのですが、くれぐれも熱中症にはお気をつけください。 室内でもヤバイです、昨年緊急搬送からの入院コースになりましたか…
[一言] たこ焼き食べたい
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