赤い殺人者
雨が降りしきる中、夜の街を駆ける男がいた。
彼の名はフェーブル、超人である。彼の能力は
超人的身体能力という超人ならだれでも持っている
能力である。比較的にこれだけしか持ってない者は
多いのだ。
「なんだよアイツ!狂ってやがる!」
彼はついさっきまで相棒のバトリオと共に組織の
数人の構成員を殺したという男を調査していたのだ。
だがバトリオは今はいない。ついさっき、その男に
殺されたのだ。フェーブルはバトリオが戦ってる間
に逃げたのだが、今追われている状況だ。
「ウェエエエエ!?アンタ何者!?」
路地裏に入った途端、男と目があった。フェーブル
は黒い戦闘服を着て、白いフルフェイスマスクを着け
ている。他の者から見たら不審者だろう。
「悪いな。お前の服をもらうぜ」
「ウェエエエエ…」
フェーブルはこの男を殺し、服を剥ぎ取る!ヒド
すぎる!だがこれもこの街では日常茶飯事なのだ。
誰かがフェーブルのこの行為を目撃したとしても誰も
通報なんかしないだろう。面倒に巻き込まれたくない
という思いがあるからだ。
その時、フェーブルは異様な殺気を感じ取った!
「こんな事してる暇じゃなかった!」
フェーブルは戦闘服のまま行動するのはあまりにも
目立つのでこの男から服を奪ったのだが、そんな事を
してる時間は無かったのだ!
フェーブルの前に赤黒いオーラをまとった人影が降
り立つ!その男の目は赤色に光っていた。
「バトリオという者はこの手で殺させてもらった」
「お、お前は何者だ!名乗れ!」
男は低く、冷たい声で言った。
「レッドマーダー、俺の中の何かがそう言っている」
「レ、レッドマーダー…?赤い殺人者…?」
赤い殺人者だと…?フェーブルは震えていた。この男
の事がよく分からなかったからだ。
「何故組織の超人たちを殺すんだ!?」
この男、レッドマーダーは低くくて冷たく、殺気のこも
った声で言った。
「貴様らの組織が憎いからだ」
「アアアアアアア!コロスウウウウ!!」
フェーブルはレッドマーダーに飛びかかる!だがレッド
マーダーはそこにはいない!
「ドコダアアアアア!?」
フェーブルはパニックになっていた。発狂し、レッドマーダー
に鉄拳をくらわそうとするがすべて避けられる!
「アアアアア!?」
レッドマーダーがフェーブルの真後ろに!フェーブルは振り
返る!だが常に彼の顔は身体と離れていた。
「ア、ア…」
「終わりだ」
レッドマーダーが無慈悲に言う。フェーブルは動かなくなった。
フェーブルは路地裏で放置され、レッドマーダーは飛んだ。
レッドマーダーは路地の壁を蹴りながら進み、建物の屋上に着いた。
そして他の建物へと飛び移り、この近辺で一番高いビル「タカイヨネ・
ヒルズ」を目指し、駆ける!
タカイヨネ・ヒルズから見える街の光景は殺伐としている。ここ
は他の街よりも少し荒れている。まあ他の街も荒れているのだが。
そして彼、レッドマーダーは飛び上がる!この街から憎い超人を
抹殺する為に!
コンニチハ。読んでいただきありがとうございます。
是非、感想、評価お願いします。(まだ始まったばっかりだけど
私が書いた他のヤツも読んで頂けると嬉しいです。