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酒と枠なしザルと男と女  作者: カサハリ職人
2/25

何でこうなったんだっけ

飲んだくれの会、開催ですよ~☆

まず誰から撃沈しますか?

あ、あなた?

いい撃沈ぷりですねぇ。

いつもはこんなじゃない?

言い訳は寝てから言いましょうね☆

あ、始まります。

お楽しみ下さい。

妄想劇場其の弐、始まり、始まり~☆

・・・何でこうなったんだっけ?

杉原早苗は、目の前の惨状を見て、深く深く思った。

谷川はテーブルに突っ伏して寝てる。斎藤はテーブルに片肘をついて体を支えながらふらふらしてる。目が半分閉じていて、物凄く眉間に皺が寄っている。意地でも潰れるかという執念しか感じられない。前園はトイレと友達になっている。だろうと思う。しばらく帰ってこない。

早苗はため息をついた。

またやっちゃった。

1件目のバーで、各々3、4杯飲んだ。2件目は焼き鳥屋でこれまた3、4杯。3件目は居酒屋で日本酒と焼酎とウイスキーを2、3本ずつ。4件目は立呑屋でその辺りから3人の様子がおかしくなり、今、5件目の海鮮居酒屋で座ったらこうなった。

取り敢えず早苗は自分の分のビールと、人数分のお冷やを頼んだ。

これ飲んだら見に行くか。

トイレが男女共用であるため助かる。

この海鮮居酒屋は、馴染みの店で、早苗の酒量を知る貴重な居酒屋だ。

すなわち、枠のないザル。

枠すらどっかに置いてきちゃったらしい。

それって、ザルって言うより素通り?

「斎藤さん、お水ですよ~。これ飲むと楽になりますよ~。」

「ん、む~。」

ビールを飲み終わると、お冷やを持ってトイレへ。

個室が2つあるなかで、片方が戸が閉まっている。戸と床の間から靴の爪先?っぽいのが見える。

多分、おそらく、撃沈した前園だと思われる。

開くかなぁ、戸~。

取り敢えず引いてみる。開かない。

ダメもとで押してみる。開かない。

酔っぱらっても鍵掛ける理性はあったらしい。

天井が空いてる。

上から覗けるかな?

お冷やを洗面台に置く。隣のトイレに入る。ヒールを脱いで蓋をした便座に立つ。縁に手をかけ、タンクに体重を乗せないように足掛りにし、体を乗り出す。

案の定撃沈してる。

取り敢えず降りれるところを探してズリズリ降りる。

呼吸、顔色、体温、諸々。

吐くだけ吐いて寝たらしい。大丈夫かな?

・・・ズボン、履いてるな?

多分大丈夫みたい。というか、大丈夫であってほしい。

鍵を開けて、ヒールを履いて、背中をさする。

「大丈夫ですか?前園さん。お水持ってきましたよ。飲めますか?」

ぴくりと身じろぎする。取り敢えず生きてる。口許にグラスを持っていくと少しずつ飲み始めた。グラス1杯分飲んだので顔を覗き込む。

「もう少し要りますか?」

不意に手が延びてきて、うなじの辺りを掴み、引き寄せられる。

キスされる!

顔を背けたら、頭突きが炸裂した。

・・・ゲロ吐きキス魔か⁉

絶対嫌だ‼

前園は俯いていて顔が見えない。

まぁ、自業自得だからいいか。

グラスを持つと、トイレを後にした。

こんな大人にならないよう、酒の席では気を付けましょう。

楽しい酒、人に迷惑をかけない酒、これ、必須ですよ。

テストに出るかも知れませんよ(嘘)


他の方々どうしたんでしょうかね?

続きはまた今度。

読んでくださりありがとうございました。

ではでは。

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