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酒と枠なしザルと男と女  作者: カサハリ職人
14/25

ああ、もう!

話が中途半端なことがきになっていて、そんなときアクセス回数見たら、単純に嬉しくなったので早めの投稿です。


・・・以前も書きましたが、土曜日7時はぶれてませんよ?(午後ですが。)


知らない人の沢山いる飲み会は、飲んだ気がしません。

なので、はしごします。


朝まではしごの旅?


朝日が眩しいですね。

戦闘態勢に入れば容赦しない。

陰口を聞けばにこやかに近付き、丁寧な挨拶と洗練された所作、現場で培った対人交流のノウハウで閉口させ、クリーンなイメージに上塗りしていく。

先程の攻防で、突き刺さる視線は、恐れ戦く視線に変わり、目が合えばさっと逸らされる。

意地悪な足やら肘やらは、カオルちゃん直伝、華麗にスルーである。


・・・自分の身は自分で守るわよ。


半ばヤケッパチである。

そうこうしているうちに、周囲がざわつき始めた。

見ると、この余興の大元が、準備できたようである。

サックスとピアノの演奏で始まるジャズは、誰もが知っているメジャーなもの。更に奏者の技量、センス、カリスマであっという間に惹き付けられる。

いつの間にか多くの人々が自由に体を揺らして楽しみ始めた。

だが、物足りない。

そう、例えば、


「Hey Sam! Come on!」


京介の呼び掛けに、男性が反応する。


「And Joe!」

「O.K. Boss」


演奏に加わったのは、さっきの黒人男性と、同じく黒人ですらりとした長身の男性。さっきの黒人男性はサムで、すらりとしたした方がジョーらしい。

サムはいつの間にかセットされていたドラムセットの椅子に座る。ジョーはウェイターからトランペットを受けとる。

2人は軽く音を出してチューニングをすると、僅かな目配せでいきなり吹き始めた。勿論、京介と永寿も一緒に。

一気に会場のボルテージが上がる。


・・・ああ、もう!・・・悔しいなぁ。


演奏している姿はとても格好いい。ワイルドで、セクシーで、しなやかで、堪らなく惹き付けられる。


・・・ずっとこれが続けばいいのに。


あっという間に演奏が終わってしまった。

なんとも言えない切ない気持ちで奏者を見る。

皆、満足げである。

京介がメンバー一人一人を紹介して、お開きというときに、ヤジが飛ぶ。

またあの灰色の男性だ。

周りからは明かに非難めいた視線が送られる。が、構わずベラベラしゃべっている。

一通り終えた所で、京介の笑顔が逆の意味を持たせる。


「カーネギーホール、ブルーノート、ビレッジヴァンガード・・・。ここいらのジャズファンを敵に回したな。」


アメリカに行くときは気をつけて。とニッコリ付け足す。

灰色の男性は、知人と思われる男性に引きずられて退場した。


「場が白けたな。」


さっと目配せすると、演奏が始まった。

さっきのイザコザが嘘のように盛り上がり、惜しまれながら終わった。




早苗は1人、会場の端っこの椅子に腰かけていた。

また演奏の余韻がさめず、ぽけーっとしていた。


・・・格好よかった。でも、どこが好きか全くわからない。


会場の人はいなくなり、あとは早苗と入口のスタッフだけとなった。

目が合ってニッコリ微笑まれる。

早苗は深呼吸して立ち上がると入口を抜けた。

エレベーターホールまで行くと、ボタンを押して待つ。

程無くして到着したそれに乗ると降りる階を押し、少しだけ顔を伏せる。

扉が閉まり、動き出すかと思ったとき、


「よぉ、シンデレラ?まだ12時の鐘は早いんじゃないか?」


演奏したときの服装のままの京介が、無理矢理扉をこじ開けてきた。

早苗はこれでもかと目を見開く。

それを見てくっと笑うと、開ききった扉を足で押さえ込み、早苗を引っ張るとその胸に掻き抱いた。

あまりに突然のことに早苗はされるがままだった。

そのまま顎を掴まれ、少しだけ上向かされる。気付いた頃には口腔内を蹂躙されていた。優しさの欠片もないそれは、あっという間に早苗の理性を飛ばす。

後頭部と腰に回された手が更に拘束を強める。

京介の背中に回された手がシャツを握りしめ、京介の嗜虐心を煽る。


指先に残った僅かな矜持。


喉の奥で笑うと、唇が離れた。

キスで息が上がって、足腰が立たないのを見て、京介の笑みが艶を増し、更に歪んだものになる。


「あれほど粗相はしないよう言い聞かせたのに、破った罰だ。このままで帰れ。」


少しずつ力が弛み、へにゃりへにゃりと床に座りこんでいく。


「これ、お前の荷物な。」


せいぜい襲われんなよ。


扉が閉まる間際に見たのはこれでもかと恍惚な笑顔の悪魔。


・・・ああ、もう!


降りていくエレベーターの扉にヒールを投げつけたのは、不可抗力だ。




踵落としが炸裂しませんでしたね。


ジャズは聞くだけなのでカーネギーホールとかよくわかりません。

なので、妄想劇場大暴走です。

申し訳ない。


読んでいただきありがとうございました。

ではまた土曜日に。

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