粉雪
粉雪がちらちらと舞い降りている
手のひらに落ちた瞬間、溶けて消える
冷たい空気に、息を吐く
暗闇の中で、月が輝く
光はやさしく、静かで、粉雪を溶かすことすらしない
月の明かりでときおり、粉雪が白く瞬く
どこから降ってきているのか、わからないくらい遠く儚く
目を凝らしても、延々と続く闇
それでも降り続いている
長い旅の終わり、地面に落ちる一瞬だけが浮かび上がっている
やさしく降り積もった粉雪に跡を残すことが出来なくて
僕はどこへもいけないでいる