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妾になるために

こうして僕は楓の所へ影武者をやることを話しに行った。

楓は「そう」の一言で終わらせた。

楓の部屋を出ると、外にはハクレンさんが立っていた。

「姫の影武者をするのでしたら準備がありますからこちらへ」

ハクレンさんに連れられて、僕は衣裳部屋に連れてこられた。

僕は今日フレデリカが着ていたドレスの胸元が開いてない物を着せられた。

胸に詰め物をされ、ウィッグを着けられ、最後に僕は自分で薄い化粧をした。

楓を化粧したことなら沢山あるが、僕自身を化粧するのは初めてだ。

自分の顔を鏡で確認すると完璧だ、と思った。

自分の化粧の手際を見てハクレンさんは感嘆の言葉を出した。

ここからハクレンさんのレッスンが始まった。

基本の礼儀作法から、頭に本を乗せての歩き方、基本の魔法

影武者なのだから身を守る為の術を持っていなくてはいけない、ということだったので教えてもらったのだが、どうも妾には攻撃魔法の才能は無かったみたいだ

そのかわり治療の魔法はどうも才能があるみたいだった。

魔法の練習としてハクレンさんの手にあったアカギレを綺麗にしたらとても感謝された。

魔法はイメージと才能に起因する。どんなに才能があってもイメージが上手くいかないと魔法はできないし、どんなにイメージしても才能が無ければ魔法はできない。

妾はフレデリカをイメージする。あの声、あの肌の感触、あの柔らかな双丘あんなふうにならなければと、

魔法が反応する。

妾の首筋が、胸が、肌が、腕が、足が、髪が、股間は…大丈夫だった。フレデリカのものに近くなった。

「これが魔法」

妾が声を出すとハクレンさんはさらに驚いていた。

妾も自分の声が高くなっていることに気づいた。だけどフレデリカの声とはまったく違う。

「びっくりしました。姫とまったく同じ声です。」

妾はあれ?と思ったが多分自分の声だからちがく感じたんだろう。魔法の解除を想うと体が元に戻る感覚があった。

すぐさまハクレンさんは妾を脱がし今日フレデリカが着ていた服に着替えさせられた。

胸元がすかすかだが、もう一度妾は魔法を発動させた。

大きな鏡の前に立つとそこには、今日見たフレデリカがいた。

その格好のまま妾は、ハクレンさんの指導の下フレデリカになる為の訓練をしつづけた。

フレデリカから影武者は訓練もあるだろうから、明後日からと言われていたので訓練もほどほどに妾は部屋に帰った。

僕はすぐに着替えて楓の部屋に向かった。

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