連の十九 体育祭 ~男子百メートル走~
蓮くん視点です。
「おー、何か凄かったな、柏木嬢。途中からの追い上げなんて、めっちゃ鬼気迫ってたぜ」
「うむ、まるで本当の犯罪者から逃げているかのような、得も言われぬ迫力があったな。あれも演劇部の練習のおかげ、ということか、相馬氏?」
「うん、全然違うから」
最初の競技、『女子五十メートル走』を自分たちのクラスで見ていた僕たちは、それぞれ感想を述べた。まあ、僕は春への突っ込みだったけど。
確かに演劇部の台本は色々あるし、自分のキャラクターからは考えられない役を演じていることも多いけど、犯罪者から必死に逃げる、なんて役はない。あったとしても、柏木さんが演じたことはないはずだ。
なんでもかんでも演劇に結びつけないでほしい。階堂の言う通り、柏木さんの走りはすごかったけどさ。
「えっと、次が『男子百メートル走』だよね? 僕らの出番は、次の次かな?」
「だな。それが終わったら、俺らも向かうか」
「そうしよう」
僕は事前に配布されたプログラムを見ながら、競技退場でかけられる音楽を聞いていた。
体育祭では、現行の競技の一つ先の競技に出場する選手は、入場ゲートにて待機しなければならず、試合観戦もそちらから行うことになる。
入場ゲートは人が多く集まり、後ろの方に並んでる人とかは応援とか観戦が難しくなるから、競技が終わるギリギリに並ぶ人もいるみたい。
柏木さんたち演劇部の先輩が走る最終コースの時には、かなり多くの男子生徒が見に来ていた。みんなかわいいもんね。気持ちはわかるよ。
実際、次に出場するはずの『男子百メートル走』の選手たちまで多数覗いていた。今は女子が退場しているから、慌てて列に並び直している姿が見える。
僕にはそこまでの熱意がないから、彼らの気持ちはよくわからないけどね。
「次の『男子百メートル走』は誰が出るんだ?」
「うちのクラスでは佐伯くんが足の速い人ばっかり選んでたっけ?」
「あー、言い方がまずかったな。クラス以外の知り合いのことだよ。もちろん、俺んとこの同志は出場競技は俺らとまるっきり同じな?」
あぁ、そっちか。クラスとの関わりが薄い、っていっても、全然知らない人ばっかりなわけないもんね。もう二ヶ月は一緒なんだし、名前と顔くらいは一致するし。
で、階堂の所属する映像研究会は、僕らと同じ『玉入れ』と『大玉転がし』に参加するみたいだね。まあ、思いっきりインドア系だし、無理もないかな?
「ふむ、拙者の『料理研究会』は女子ばかりであるから、論外だな。先程の『女子五十メートル走』では何人か見かけたぞ? 柏木氏が走った組の、二つ前ほどであったか」
「は? お前、そういうことは早めに言えよ。ちっとは盛り上がったかもしんねぇじゃん」
「む? そうなのか? 次からは気をつけよう」
春からは今さらなことを言われ、階堂が呆れながら春を小突いている。春は素直に謝ったけど、人によったら衝突しそうだよなぁ。
相変わらず、階堂は表裏がないと言うか、物言いがストレート過ぎる気がするよ。
「演劇部から、って話なら、僕以外の先輩はみんな出場してるよ。まあ、さっきのミィコ部長たちみたいに、全員同じ組で集まって走る、ってことはしないみたいだけどね」
僕の知り合いなんてほとんといない。階堂、春、クラスメイト以外でなら、部活の先輩たちくらいだ。
そのターヤ先輩、キョウジ先輩、オウジ先輩の三人は揃って『男子百メートル走』に出るといっていた。みんな足も早くて、何より美形だ。花形競技は似合いそうだもんね。
まあ、うちの体育祭は競技数が少なくて参加人数多目だし、適材適所はすぐに割り振られちゃうからね。
「おっ! そりゃいい。走るときになったら教えてくれよ?」
「わかった」
なんて話をしている間に、『男子百メートル走』の選手が入場し終わった。ぱっと見、運動できそうな人ばっかりだ。やっぱり、選手が選抜だとこんな感じになるよね。
『位置について』
そして、競技が始まる。『女子五十メートル走』は距離も短いから直線コースだったが、競技スペースの関係もあって『男子百メートル走』はトラックを半周する形をとる。
走者一斉にスタートした選手たちは、女子とは違う力強さで飛び出し、ほぼ一直線に並ぶ。カーブの時まで横並びのままだったら邪魔だしね。
カーブが終わるとラストスパート。全員余力を出しきるように速度が上がる。やはり年長者が有利なのか、一組目の一着は三年生の先輩だった。
「あっ! キョウジ先輩だ!」
「おっ! どの人だ?」
それから数組が走り終え、次のスタンバイでキョウジ先輩の姿が見えた。僕の声に反応した階堂が食いつき、目を凝らしている。
「ほら、あのトラックから三人目の、厳つめの人」
「げっ!? あの人、桂中学の狂犬じゃん!」
僕がキョウジ先輩を指差すと、階堂は驚いて顔をしかめ、僕の背に身を隠そうと移動した。
「狂犬? なにそれ?」
「相馬氏は知らないのか? 彼はかつて、桂中学で喧嘩や問題ばかりを起こす、問題児として有名だった先輩だぞ?
一時期は黒い噂しか聞かない別の先輩と徒党を組んだ、という話も広がったが、ちょっとしてから喧嘩別れしたと聞いたな。
拙者や階堂氏は廊下ですれ違ったことがあり、物凄く睨まれたことを覚えている。あれは怖かった」
「っつーわけで、俺あの先輩苦手なんだよ。直接殴られた訳じゃねぇけど、視線が合ったらやられそうじゃん」
「あはは、大袈裟だよ二人とも。最近はキョウジ先輩から毎日のように殴られてるけど、ちゃんと加減してくれるし、意識が飛んでもすぐに起きれるよ?」
二人の話は本当かもしれないけど、キョウジ先輩はそこまで酷い人じゃない。殺陣の練習だから、っていってめちゃくちゃボコボコにされるのは勘弁だけど、加減はきちんとしてくれる。
昨日なんかは「今日は一分な」と宣言を受け、一発もらって気絶したあと、きっちり一分で目が覚めた。このように、キョウジ先輩の手加減はそろそろ神がかってきている。
昔はやんちゃしてたかもしれないけど、今はきちんとした演劇部の一員として頑張っている。過去をどうこう言うのは野暮だろう。
「博士……、お前すげぇな……」
「……相馬氏、本当に体は大丈夫か? 今日の体育祭も、やめておいた方がいいのではないか?」
「ちょ、大丈夫だって! 変に心配しすぎだよ!」
僕は心配ない、という気持ちを込めて説明したはずなんだけど、階堂も春もめっちゃ僕の心配をしてきた。
「あ、ほら! 始まるよ!」
それでも何か言いたげな二人の視線をそらすように、僕は乾いた音と共に走り出したキョウジ先輩たちの組を指差した。
「はっや!!」
「まるで勝負になっていないではないか……」
その先で、キョウジ先輩はとてもはっちゃけていた。
スタートダッシュから他の走者よりも頭一つ飛び抜け、ぐんぐんと後続を離していく。他のみんなは運動部の人みたいなのに、キョウジ先輩に全然追いつけていない。
「お、おい……、笑ってんぞ、あの人!」
「む、ぅ……。あれでは、鬼も裸足で逃げ出すのではないだろうか?」
先頭をぶっちぎるキョウジ先輩の顔は凶悪だ。鋭い眼光に、犬歯丸出しな獰猛な笑みは、見る者を震え上がらせるほど怖い。実際、階堂も春もすっごいビビってた。
でも、キョウジ先輩の人となりを知っている僕からすれば、あ~キョウジ先輩楽しそうだなぁ、くらいの感想しか思い浮かばない。
あれは威嚇じゃなくて、一位でゴールできると確信した、喜びの笑顔だ。負けず嫌いな人だからね。思わず顔に出ちゃったんだろう。
予想通り、キョウジ先輩はそのまま後続を振り切って一位でゴール。他の人たちはほぼ同時にゴールした。キョウジ先輩、ぶっちぎりすぎ。
「わー、やっぱキョウジ先輩は速いなぁ。二人もそうおも……」
「博士、俺は今、猛烈に反省している。よかれと思ってやったことが、博士を死地に追いやってたなんて知らなかったんだ……。許してくれ!!」
「拙者も階堂氏と同罪だ。言い訳のしようもない。どうか、この通りだ!!」
呑気にキョウジ先輩のゴールを拍手で見守っていた僕だが、いきなり階堂と春が重苦しい声で土下座してきた。
な、なにごと!?
「ど、どうしたんだよ、急に! 二人とも頭あげてよ!」
「いや、上げられねぇ! 俺たちは、知らず知らずのうちに同志を悪魔に売っちまってたんだ! 友人として、とても恥ずべきことだった!!」
「あのような鬼の下へ相馬氏を送るなんて、もはや生け贄も同然。何も知らなかったとはいえ拙者たちは、それほど酷いことをしていたのだ。
このような愚か者の頭でよければ、いくらでも下げる。相馬氏、本当に、すまなかった!」
「大袈裟すぎるよ!? それにめっちゃキョウジ先輩に失礼だし!!?」
どうやら、二人は僕を無理矢理演劇部へ放り込んだことを、今さらになって後悔したらしい。放っておけば、今にも泣き出しそうなくらい深刻な雰囲気だった。
でも待ってほしい。遊びでもそんなやり取りがあったなんて知られれば、キョウジ先輩に本気で殴られるよ!? 今回のトーンからして、本気も本気だから余計に後が怖いよ!!
僕はなんとかキョウジ先輩に見られないうちに二人を宥め、頭を上げてもらった。誠意は伝わったけど、逆に僕の身を危険に晒していたという自覚はなさそうだ。
僕らの声なんか届かないだろうけどキョウジ先輩は日頃から勘が鋭い。もしかしたら、二人の土下座を見られていたとしたら、不審に思われるかもしれない。
どうか、このやり取りをキョウジ先輩に見られていませんように……!!
「あ、ほら! 今度はオウジ先輩の番だよ!」
とても複雑そうな顔が消えない二人の意識をそらすため、僕はことさらに明るく振る舞って次の走者たちを指差した。
「オウジ先輩、ねぇ。どんな人なんだ?」
「もしや、またしても拙者らの既知ではあるまいな?」
「そんな警戒しなくても……。外側から三人目の、すっごい美形の人だよ。ちなみに、柏木さんのお兄さんで、自他ともに認める重度のシスコンだね」
妙に警戒心が強い二人に呆れつつ、僕はオウジ先輩を軽く紹介した。我ながら一言でオウジ先輩をうまく言い表せたと思い、ちょっと自慢げだったりする。
「へぇ、柏木嬢の兄貴か。言われてみれば、雰囲気とか顔のパーツとかが似てんな」
「うむ、眉目秀麗な御仁だ。柏木氏の血脈は、美形の遺伝子が受け継がれているのだろうか?」
階堂も春もシスコンはスルーし、オウジ先輩の外見に注目していた。まあ、無理もないか。周りでは女子生徒の黄色い声援が一気に増えたし。どう考えても、オウジ先輩効果だね。
そして、オウジ先輩の組も走り出した。
「やっぱ速ぇな。でも、狂犬よりも走り方がスマートな気がするな」
「確かに、洗練されたフォームだ。柏木兄は、陸上部の経験があるのか?」
「えっと、そこまでは知らないかな?」
キョウジ先輩と同じく、オウジ先輩はスタートからずっと一位をキープしながら走っている。それも、どことなく余裕があるような表情で、走り方がとても綺麗だ。
先程走ったキョウジ先輩と比較したら、一目瞭然だ。速度そのものは同じくらいだけど、キョウジ先輩が野生のライオンみたいな荒々しい走りだったのに対し、オウジ先輩は大気を泳ぐイルカみたいな優雅さがあった。
春の経験者か? という質問もわかる。そこまで話をしたことがないけど、実は本当に陸上関係の経験があるのかもしれない。それほど、オウジ先輩の走り方は無駄がなかった。
「ふっ……!」
『キャアアアアア!!!』
そして、そのまま順位を変えずにオウジ先輩がゴールした。ついでに、ゴール直後に前髪をかきあげた仕草が女子たちの琴線に触れ、会場のテンションもバカみたいに上がる。
オウジ先輩の見た目は、間接的に音響兵器となって僕らの鼓膜を襲う。男子や一部の女子はすかさず耳を塞ぎ、彼女たちの興奮が収まるのを待った。
「っ、てぇ~。まだ耳がキンキンしやがる……」
「そ、相馬氏よ……、演劇部所属の先輩には、ちょうどいい御仁はおられないのか? 女子も含め、癖が強すぎるように思えるのだが?」
「うぅ……、し、仕方ないよ……。そういう人たちの集まりなんだから。あと、僕以外はみんな美形で変わったところがあるのは、歴代の部員全員に言えるらしいから、諦めろ、って言われたよ……」
黄色い悲鳴の発生源に近かった僕らは、耳鳴りに苦しんでから、話題を演劇部に移した。
前にミィコ部長から聞いたのだが、演劇部は代々美形が集まり、華だけは素晴らしいメンバーになるとのこと。その分、普通な人は皆無で、何かしら強い個性か、明け透けにいえば問題がある生徒が集まるらしい。
最初の仮入部の時点では色んな人が集まるのだが、最終的に美形の変人が残るらしい。顔が普通の人はみんな遠慮しがちになり、性格が普通の人は誰も正規部員についていけないそうだ。
ミィコ部長の説明に僕が深く納得したら、キョウジ先輩に頭をはたかれたのはいい思い出だ。僕はキョウジ先輩を見て、ミィコ部長に聞いた訳じゃないのに……。
「……あ、最後のターヤ先輩が走るよ」
それからもレースは消化され、最後の一組となった。ちょうど横に並んだ選手たちの真ん中に、涼しい表情のターヤ先輩が開始の合図を待っている。
「はぁ~、見事なイケメンだな。柏木嬢の兄貴とは別の意味で、爽やか系だな」
「だが、得てして斯様な御仁は油断ならない性格をしているはずだ。注意すべき人物だな」
「春、階堂のラノベの見すぎだよ……」
各々感想を述べた二人だったが、春の偏見はおかしい。
僕らは趣味を共有し合う仲ではないけど、階堂や春から進められた趣味関連の本は目を通している。階堂はラノベが多く、春は鉄道雑誌が主かな?
最近も、階堂から面白いと言われて紹介されたラノベを、僕と春は貸してもらって読んでいる。男性が主人公のラブコメもので、ちょうどライバルキャラの一人にターヤ先輩みたいなキャラがいた。
その作品では、笑顔の裏でヒロインに主人公の悪評を流したり、わざと格好悪い真似をさせたりと、とても意地悪な腹黒キャラだった。そのキャラと、ターヤ先輩を重ねているのだろう。
春は素直な性格だから、漫画や小説の内容を鵜呑みにしたり、キャラに似た人を偏見で見てしまうことが多々ある。階堂は笑って放置してるけど、僕は毎回そんな偏見を正している。
そして、競技最後の一組が、空砲の合図とともに駆け出した。
「……お? あの人動かねぇぞ?」
「え? ほ、ほんとだ!?」
しかし、一人だけ、スタートラインでうずくまったままの人がいた。ターヤ先輩だ。
号令は聞こえていたはずなのに、ターヤ先輩はすぐに動こうとしない。先に前を行くライバルたちの背中を、静かに見つめているだけだ。
「……奴め、何を考えておるのだ……!」
「春~、悪ノリにしては思い込みが激しすぎるよ~?」
まだターヤ先輩の人間性を疑っている春に突っ込みをいれ、同時にようやくターヤ先輩が走り出した。
「……は?」
「なんとっ!?」
「……う~わ~……」
その瞬間、僕らは呆気にとられてしまった。
ターヤ先輩は速かった。
いや、何て言うか、その、アホみたいに速かった。
距離が離されていたはずなのに、あっさりと最後尾から脱して、後は誰が見ても爽快な気分になるようなごぼう抜きをして見せたのだ。
恐らく、キョウジ先輩やオウジ先輩よりも速いんじゃないだろうか? 一人、また一人と抜き去り、一位だった人もゴール直前で追い越して、ターヤ先輩が大逆転勝利を収めた。
『うおおおお!!!』
オウジ先輩の時とは、また違った野太い歓声が上がった。ターヤ先輩の圧倒的な走りに興奮した、主に男子生徒のみんなの声だった。
圧倒的不利な状況からの大逆転、なんて男は結構好きなものだ。それを目の前で見せつけられて、大勢の人たちがターヤ先輩へ称賛の念を抱いても不思議じゃない。
「すげぇことは、すげぇけど……なぁ?」
「相馬氏、あれは気のせいではあるまい。あの御仁、わざと遅れて走り出したな?」
「……うん」
ただし、僕らは周囲とは違った目でターヤ先輩を見ていた。
あれだけの速度で走れるなら、ターヤ先輩がスタートダッシュから頭一つ飛び抜けることは簡単だっただろう。わざわざ一緒の走者の背中を追う必要はなかったわけだ。
なのに、ちょっとの間その場にとどまったのは、それでも対戦相手を抜ける、という自信があったのだろう。実際、全員抜いて見せたから、それはそれですごいんだけど。
でも、なぁ……。
「なぁ、博士。あの人、性格悪くね?」
「相馬氏、あれは勘違いや間違いなどではないぞ。相馬氏もまた、目をつけられれば酷い目に遭うやもしれぬ。部活中は、かの御仁に背後を見せない方がいいぞ」
僕らの反応が微妙になってしまったのは、わざとあんなことをしたターヤ先輩の人間性に疑問を持ったからだ。
いや、これだけでターヤ先輩の人柄をすべて判断すべきじゃないのはわかってる。部活では優しくも厳しく指導してくれる、いい先輩なんだ!
と自分に言い聞かせていた矢先、ターヤ先輩が同じ組で走ってた二位以下の人たちを、鼻で笑っていたのを目撃してしまった。それも、小馬鹿にするような表情をプラスして。
他の選手も、足の速さには自信があったのだろう。みんな悔しそうな表情でターヤ先輩を睨むが、ハンデがあって負けた手前、文句も言えないみたい。
黒い、黒いよターヤ先輩!
「……うん、次から気を付けるよ」
春に誤解だと言うこともできなくなった僕は、同意の言葉を返すことしかできなかった。ターヤ先輩、本当に性格悪いのかな……?
こうして、僕も知らなかった人間性が浮き上がった『男子百メートル走』は、かなりの盛り上がりを見せて終わった。
あ、ちなみに、僕らのクラスメイトである佐伯くんは、惜しくも三位だった。演劇部の先輩とは別組だったけど、やっぱり上級生には敵わなかったみたいだった。
何かどっと疲れた気がした僕らは、自分たちが出場する競技が近いため、入場ゲートへ移動する。余計な体力を使っちゃったよ、ホント。
演劇部の先輩たち、はっちゃける、の回でした。
いやほんと、みんな何で演劇部に入部したのかわかんないほどのハイスペックですね。それなのに、蓮くんは……。




