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“私はあなたの理想の女性になりたいの“ と俺に言ってきた女!

作者: 七瀬





“私はあなたの理想の女性になりたいの“ と俺に言ってきた女!




たまに飲み会で会う程度の女に、俺は急にこんな事を言われる。

最初にこの女と会ったのは、3年前ぐらいだったと思う。

俺の友達がよく開く飲み会に、この女も参加していた。

正直、“地味な女で、俺からこの女に話しかけても殆ど会話にならないし、

俺のタイプじゃなかったから余計俺からこの女に話しかける事はなかった。“




・・・でも? 今思えば、俺が飲み会に参加している時はこの女も居た

ように感じる。

俺がこの女に興味がないからなのか?

そこに居たかどうかも俺には関係ないと思っていた。

それに俺以外の男と仲良く話している印象も全くないし、

一人でチビチビお酒を飲んでいた記憶しかない。


“そんなこの女が、何故俺を選んだのか?“



『“私はあなたの理想の女性になりたいの。”』

『えぇ!?』

『きっとワタシに振り向かせるから!』

『・・・・・・』



正直、地味で無口なこの女が俺にこんな事を言うと思っていなかったし、

なんだか怖く感じていた。

“コイツ、俺のストーカーにならないよな?“







 *






・・・でも? 怖いモノだよな。

この女と知り合って3年! 俺の好きなタイプの女に近づいてきている!?

今までこっそり俺の好きなタイプを飲み会で聞いていたのか?

この女と飲み会で会うたびに、“俺の理想の女性になりつつあったのだ!“

しかも? 俺以外の男にモテているし、なんか俺、嫉妬してる?

別に付き合ってもないのに、“俺はこの女を自分の彼女とでも思っているのか?“




『“どう? あなたの理想の女に、ワタシなれてる?”』

『・・・はぁ!?』

『いい加減、認めてよ!』

『何が?』

『“もうワタシの事、好きでしょ!”』

『地味で無口な女が、今日は偉い強気だな!』

『“こういう強気な女が好きなんでしょ!“』

『・・・そ、それも?』

『“何もかも、あなたの理想の女にワタシはなりたいの!”』

『恐えーよ!』

『好きなくせに!』

『・・・・・・』





完全に俺は、“この女の手の上で転がされている!“

確かにもう俺はこの女が好きだ!

ヤバいぐらい好きになっている!

だけど? そんな俺の気持ちをこの女にバレたくない!



・・・でも? 他の男にこの女を取られる事が一番怖い!

これは思い切って俺からこの女に、【告る】しかないのか?

仕方がない、他の男に取られるぐらいなら俺のしょうもないプライド

なんか捨ててやるよ!



俺は次の飲み会でこの女に告白する事を決めた!

そしてその飲み会で、



『“カッコ悪いけど~俺はお前が好きだ! 俺と付き合ってほしい!“』

『えぇ!?』

『嫌か?』

『ううん。』

『付き合ってくれる?』

『うん!』





俺はその飲み会に参加していたメンバーにこの女と付き合った事を

二人で報告する!

みんな意外過ぎて、口が開いたままの奴もいたけど、、、?

“俺は本気だ! マジだ! この女の事が好きだ!“

もう誰にもこの女と付き合ってる事を隠したくない!

そんな俺の想いがこの女に伝わったのか?

凄く嬉しそうにこの女が俺に微笑んだ。

“マジで、俺の心臓に恋の矢が刺さったじゃねーかーよー!“

心臓がドキドキ・バクバク。


まさか? 3年も前から知っている地味で無口なこの女にこんなに

俺はときめくなんて!

まあ、今は幸せだからいいっか。

いつも隣には、“俺の理想の彼女が傍に居るからさ。“

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
執念がすごい…! メンヘラも極めるとかわいくていじらしくて強いということを感じました…! 個人的にこいつはほんとに人間なのかと疑いたくなりました。笑
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