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小さくなったので

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

私のナイトちゃんです。

彼女の好きなタイプ。年上で物腰穏やかな人。より端的に言うと紳士的な人が好きなのだ。其れは彼女の性格からも分かる事だった。

「君、私が年下だったら付き合ってた?」

「多分、付き合ってないと思うよ」

その時の視線、揺るぎない程真っ直ぐだった。

だからそう、だから、ついつい出来心で夢の魔女に願ってしまったのだ。


朝、目が覚めると服がブカブカだった。眠っていたベッドが随分と大きく感じる。どうやら夢の魔女は私の願いを叶えてくれたそうだ。だから早速、彼女に連絡を入れる事にした。

連絡をした半刻後、彼女私の家に訪れた。そうして今の姿を見て、口をあんぐりと開け、頭を抱えて呟いた。

「……試すならもうちょっとマシな真似してよ……。ちったくなるんじゃなくてさ……」

そう、夢の魔女に願ったのは『幼かった頃の姿にして欲しい』である。

とりあえず家に上がった彼女の反応は何時も以上によそよそしかった。半径1m以内には近寄ならないし、目も合わせようとしない。此方が近寄った分だけしっかりと距離をとる。

しかし疲れ果ててしまった様で、突然床に座り込み、ぽつりと呟いた。

「もう二度と戻らないの……?」

「戻れるよ。条件は君からキスする事」

「そんなの絶対無理じゃん……」

彼女が子供嫌いだと知っている。元より甘えられるより甘える派。振り回されるよりも振り回す派。どう考えても同族嫌悪から子供を苦手とするのは明白だった。

だからこそ、あえて嫌いな姿になって、其れでも自分を求めるか、試したくなった。常日頃の仕返しという奴で。だがまぁ、心が折れる程とは。

「中身は元の私なのに嫌なの?」

「……大人が……まだ年端もいかない子に手を出すという絵面が嫌なんだよ……。子供は性の対象じゃない……。搾取するものじゃない……。だから私からは出来ない……」

――付き合うなら年上かな。百歩譲っても同い年。年下は……そうね、甘えられないから。私は支えるよりも支えられる側たから。

その言葉が脳裏を反芻した。あの時は言葉通りに受け取ってしまったけれども、本当は誰よりも自分の良心や倫理に縋っていたのかも知れない。

「……ごめんね。君のことを見くびっていたようだ……。抱き締めるのは良い?」

そう言うと、彼女は窶れた顔で歩み寄り、上半身しかない体を胸に抱き込んだ。大きいと思う。こんな状態で突然襲わられたら、きっと怖いと思う。

「……キスすりゃ戻るんでしょ?」

「え?」

「キスすりゃ戻るんでしょ? 手を出して」

何も分からないまま手を差し出すと、彼女は膝まづいたまま指先にそっとキスを落とした。すると、体が熱を持つ。むくむくと細胞が膨張し、一瞬で元の体躯に戻っていた。

すると彼女の方から飛び掛ってきた。此方が尻餅をついても構うことなく、じゃれつく。其れは何時もの彼女の姿だった。

「……良かった……本当に良かった……」

多分私が書けるのは、小さい子×大人だと思います。

逆は多分書けません。


何時も振り回されている仕返しに、彼が仕掛けた悪戯です。小さくなって、彼女に迫ってみるという。

勿論困ってます。子供嫌いだからだと彼は踏んでます。


でも彼女的に言わせると、

『大人が子供に手を出したくない』

という倫理観からです。


どれだけ巫山戯ていても、子供嫌いでも、その一線だけはきっと越えられない。

人間辞めることになるから。


だから最後は御伽噺の騎士っぽくしてみました。

腹括ったところもそんな感じですし。


サラダチキンが食べたいです。

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