The first star of the daybreak
下を向く。
広がっているのは
どうしようもないくらいの暗闇で。
そんな自分を嘲笑うかのように。
時間は進む。
空は曇る。
雨は降る。
風は吹き荒れる。
嵐は訪れる。
「――いつか、空は晴れる。雨も止む」
そんな言葉にも耳は貸さない!
何も見えない。
何もつかめない。
それなら、
何かをつかみ取るまで進み続けろ。
一筋の光へ手を伸ばして。
ただ前へ進んだ。
ここから不退転。
どうせ一人だ。
自分を導く光以外は何も見えない。
迷うことも道を外れることも無い。
立ちふさがるのは向かい風。
それでも前へ突き進んだ。
いつか流れは変わって。
月は満ち、追い風へ変わる。
光は遠い。簡単にはつかめない。
ここまで進んできた道はある。
辛くて立つことすらもできなくて。
しゃがみこんでいた時だって。
立ち上がる時に、真上へ飛び上がる力を溜めているだけ。
誰かよりも高く、遠く。
最前線へ突き進め。
最後まで読んでくださりありがとうございます。