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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
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vsロダン1

「オラオラァ!どうした、こんなもんかっ!!」


 大剣を軽々振り回すロダンに苦戦するライガ。


「くそっ、大剣ってそんな振り回せる物だったか!?」

『天界じゃ良く見る光景じゃな。アレスやヘラクレスが巨大な得物を振り回しておったわ』

「神の常識で言うな!」

「ぶつくさ言ってる余裕があるならまだまだやれるよなぁ!!」


 大剣の振り下ろしを躱し、足に雷を纏わせて頭部に向けて放った蹴りは、片腕で防がれた。


「ひゅ〜っ♪痺れさせてくれるぜ。ガキの蹴りとは思えねえな!」


 足を受け止めた腕は透明なオーラのような物で覆われていた。足を弾き、横薙ぎに振られた大剣を躱して距離をとる。


「お前のそれ、気だな」

「なんだ、気を知ってるのか。魔法学院じゃ魔法だけ教えられてると思ってたがそうでもねえんだな!」


 走って近づいてくるロダンに雷球を数発飛ばしたが、全て真っ二つに切り裂かれた。


「お前達の目的は何だ!ショウへの復讐にしては手が込み過ぎてるし俺を狙う理由も分からねえ!」

「復讐ってのはあの貴族の坊主だけの話だな。俺には何の関係もねえ。俺は強い奴とやれればいいだけだからよ」


 振り回される大剣の風圧だけで吹き飛ばされそうになる。


「お前を狙う理由なんざ頼まれただけだ。お前と一緒にいた4人も殺害対象だったんでな、ここに来たやつなら誰でも良かったんだが…、思ったよりお前が強くて俺としては好都合だった!!」


 1歩踏み込んだと同時に目の前に現れたロダン。


「なっ……!?」


 直撃とはならずとも、振り下ろされた大剣の衝撃で吹き飛ばされる。


「気を利用した移動法だ。瞬間移動したみたいだろ?よく躱せたもんだ!」

「くっそ……落ちろ、雷槌いかづち!!」


 落ちてくる雷も大剣に両断され、ロダンには届かない。


「あれも効かねえのかよ……」

「やっぱあいつの言うとおり、お前は面白いな。力の差を見せつけても諦めねえ。お前を倒して俺は更に強くなるぞ」

「あいつ?あいつって誰だ!」

「親切な俺でも依頼主の事は教えてやらねーよ。というかあいつが誰かは俺も知らねーしな。ただあいつは、Cランク冒険者で燻ってた俺に力をくれた。その礼程度には働いてやってるだけよ!」


 大剣を翳してライガに見せつける。


「あいつはこの魔剣と、魔力をくれた。俺には魔力が殆ど無かったが、あいつが渡してきた薬を飲むとよ、体をぐちゃぐちゃにされるような感覚で3日ぐらいのたうち回ったが、目覚めたら俺はの魔力は以前と比べ物にならない程増えていた!!腕試しでワイバーンを真っ二つにした時は最高の気分だったぜ!!」


 魔力を溢れさせ、魔剣により強化されたロダンが突っ込んでくる。


(先に懐に入れば!)

「雷鳴拳!!」


 距離を詰め、拳を打ち込む。だが、拳が届く直前でライガの腕を掴み、壁へと投げつける。


「カハッ……!」

「ッラァ!!」

「やべっ!」


 跳びかかってきたロダンの大剣を転がって避ける。


「ちょこまかとよく躱すな。でもこの箱の力で着実に弱ってきてる。お喋りも疲れてきたろ?そろそろ終わりにしてやるよ」


 ぐるぐるとその場で回り始めたロダン。勢いが増していき、風が吹き荒れる。


「やらせるかよ!!」


 雷槌を放つ為に溜める雷を、拳の雷に合わせて放つ一撃。


雷鳴崩拳らいめいほうけん雷杭らいこう!!」


 ライガの拳から放たれた雷の光線は一直線にロダンへと向かう。


大風割おおやじわり!!」


 回転するロダンから放たれた一際巨大な斬撃はライガの雷杭を2つに分けながら突き進み、ライガを切り裂いた。


「まだ生きてんのか。雷に勢いを殺されたか?息すんのも苦しいだろ、今楽にしてやるぜ」


 胸から大量に血を流すライガを、ロダンが大剣を掲げて見下ろしていた。

魔剣・ストロンガー

Bランク

ロダンの持つ魔剣。所有者の身体能力を増強する。込める魔力量で効果量も変わる。


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