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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
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スタンピード終結

「さっきの鎧はなんだよショウ!凄ぇ力を感じたぞ!」

「白銀に輝く鎧に8つの魔剣が煌めき、異形の怪物に立ち向かう、絵になるね〜」


 ロウダスの傷を治療している時に、ライガに鎧について聞かれた。


「あれはイブから貰った新しい力だよ。魔力消費は激しいけど魔法や気を無力化出来たり、身体能力を強化してくれるらしい」

「ずりぃ!俺もほしい!」

「そうほいほい渡せるものでもないわい。力を受け止められるだけの器がなくてはな。お主もそのうち手に入れられるやもしれぬ」

「まじ!?だったらより頑張るぜ!!……グゥ……」


 ゼウスによって諭されるライガ。戦闘が終わり、安心と疲れが相まってすぐに寝てしまった。寝てしまったライガと気を失っているロウダスをオネイロスの雲に乗せて王都へと帰っていく。

____________________


「素晴らしい…!あの怪物達を倒してのけた。希望的観測ではありましたが本当にやってのけるとは…。この国で学院を始めて良かった。良い出会いで溢れている。これからも彼らを観察し続けなくては…」


 最早誰もいなくなった外壁の上で学院長は1人、先程までの光景を思い返し、物思いに耽っていた。その周辺には魔力が薄っすらと発光し、漂っている。


「次はどんな光景を見せてくれるんでしょうね…」

____________________


「報告ではSランク相当のモンスターも出てきたらしいじゃねえか。それで死者無したぁやるじゃねえか!!」


 ローウェルは目の前の大男に背中を叩かれ、転びそうになる。


「っとと…それは他の皆さんが頑張ってくれたからですよ。ぼ…私だけの成果ではありません」

「がっはっは!相変わらずまだ言い慣れねえようだな!今は他に誰もいねえし、素で構わねえだろうに」

「慣らしておきたいので。それとあのスタンピードの際は、助けに来てくれた少年たちのお陰で被害を抑えられたんです。たった3人でA⁻のブラックワイバーンを倒し、Sランクになったモンスターも私と1人の少年で倒しました。全員まだ10にも満たない年だとおもいます」

「まじか、そりゃ凄えな!!」

「将来有望な少年達です。彼等が騎士団に入ってくれれば安泰でしょうね」

「お前も有望株の一人だからな?副団長さんよ、お前まだ若いんだから」

「そういえばそうですね、僕もまだまだです。これからも精進します」

「おう!この後トレーニングいくか?」

「まだやらなきゃならない事山積みなんで…」


 二人は王城の通路を笑いながら進んでいく。

____________________


「なんとかなったみたいだな」


 スタンピードの起きた晩、ロイドが帰ってきた。


「無事だったんですね!遅かったから何かあったのかと…」

「まぁ年とると大変なんだよ。そっちは全員無事か?」

「それが…」

「お前料理した事ねえなら引っ込んでろよ!なんだこのダークマター、どうやったらこうなんだよ!」

「君の目の前でやっていただろう?それに君に言われた通りやっていたとも。君のレシピがおかしいのでは?」

「さっきまで普通だったのに数秒目を離しただけでこうなるわけねえだろ?!なんかやったろお前!」

「正直僕も驚いているよ。僕の美しき手がこんな恐ろしい物を生み出してしまうなんて…」

「これいいな」

「でしょ〜、このもふもふ雲ベッドで寝たら普通のベッドには戻れないよ〜」


 中に入ると両腕にギプスをはめてるライガと料理の最中のレイが喧嘩してるのを雲に乗ったロウダスが眺めていた。


「おっ!ロイドさんも帰ってきたのか。ちょうど今飯ができた所だから一緒に食おうぜ!」

「いや食わねーよ。誰が真っ黒の謎物体と虹色に光るスープ飲むんだよ。馬鹿かお前?」

「いやいやもしかしたら味はいいかもしれないから」

「なんせ僕が作ったからね!」

「どこから出てくるわけその自信?」


 食卓に並べられた物は実に酷かった。食べたライガとレイは気絶し、ロウダスは匂いを嗅いだ途端、部屋に逃げた。何食わぬ顔で食べてるのはショウくらいだ。


「お前…それなんとも思わないのか?」

「見た目は変わってますけど美味いですよ?この黒いのとか固めですけどなかなかいけます」

「そうか…あとなんでレイもここにいるんだ?」

「なんか俺達が一緒に住んでるのが羨ましくて自分もここに住みたいそうで。ライガとロウダスは腕折れてますし、世話してくれる人手が増えて助かりますし、部屋もありますからね」

「そんな事より聞きたいことがあるんだけど良いかな?」


 イブが横から割って入ってくる。


「構わねえが?」

「ロイドはあの連中の事を知ってるの?」

「…知ってるが、あまり情報はねえな」


 ダムダ炭鉱にいた白衣とスキンヘッドの2人。あの2人のいる組織が今回のスタンピードの原因なのは間違いない。


「斬り殺した男はもう埋まっちまってるから調べようもねえからだけどよ、あの禿の胸にあったマーク、あれは知ってる。各国の裏で長年暗躍している組織、Ability(能力を)Revolution(改革する)Technology(技術を)Study(研究する為の)LABO、通称 ARTSアーツ。魔法や人体、魔力、気、今回みたいにモンスターの改造にダンジョンについても調べて実験を繰り返し、各地で悲劇を起こしてる組織だ」

(語り部)

「やっと終わったよスタンピード。ショウも新しい力を得たし、幸い重傷者多数ではあるものの死者無しは良い事だよね。ところで、ダークマターを平気な顔で食べる光景って結構恐怖だよね。固めって、ガキンゴキン音鳴らしながら食べるんだよ?食べ物の音じゃないって。ライガ達はその後数時間目が覚めなかったよ」

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