vsブラックワイバーン2
今までより多くの真空波がライガ達に放たれる。
「擬似猛獣・大鷲」
視界を覆うように現れた巨鳥が砂嵐を引き起こす。砂嵐によって威力の減衰した真空波が大鷲を切り裂く。
砂嵐によって姿が見えないが、手応えを感じたブラックワイバーンが再び真空波を放とうとすると、砂嵐から大鷲が飛び出し、ワイバーンに激突すると同時に消滅する。
「畳み掛けるぜ!双雷掌ォ!」
両の手の平をブラックワイバーンに押し当て、溜め込んだ雷撃を撃ちだす。後ろに飛ばされたブラックワイバーンの頭上には直径10m程の巨大な氷が浮かんでいた。
「グラスロシェ」
地上のレイがそう唱えるとブラックワイバーンに向けて氷塊が落下し、ぶつかると同時に砕け散る。
「ギィアアアァァァァッ!!!」
ブラックワイバーンの悲鳴が聴こえ、追撃するライガだったが高速で突撃してきたブラックワイバーンに、腕を交差してガードしたものの勢い良く吹き飛ばされる。
「ぐぁあああァッ!」
「ライガ!」
ライガに気をとられたロウダスもブラックワイバーンの翼に弾き飛ばされる。
「グラスランス!」
地上から放たれる氷の槍を素早い動きで躱し、地上へと炎を吐く。
「チィッ!」
氷の壁を造り、即座に回避する。氷がすぐ溶け、躱した先に炎が迫る。
「頭上がガラ空きだな」
レイの飛ばした槍を両手に持ち、ゴリラの腕で投擲する。氷槍が両翼の翼膜を貫き、ブラックワイバーンの悲鳴が上がる。
翼に穴が空いても変わらず空を飛んでいたが、少し速度は落ちた。
「レイー!巨大な氷の棘造っといてくれー!こいつの体貫けるくらいの!」
ライガがそう叫びながらもブラックワイバーンの突撃に掠めて弾き飛ばされる。
「何をする気か知らないけど…」
巨大な氷の棘を造り始める。
「大丈夫か?」
「何とかな。お前は?」
「さっき翼に直撃した時に左腕をやられたが、問題ない」
「あいつの動き、少し止められないか?」
「…難しいが、やってみよう」
飛んで近づこうとするがふらついている。
(折れてるか、だが…まだ飛べるな)
ブラックワイバーンの目前まで飛んできた所で炎の息吹に包まれる。
「レッドロックリザードは炎に高い耐性を持つ」
炎を吹きかけられる前に、丸まった蜥蜴を前方に投げていた。その蜥蜴は炎の中を突き進みブラックワイバーンの口に直撃する。
「ギャアッ!!」
近づきはしたものの、翼の爪に引き裂かれる。
「うぅっ…!だが…!」
「ギィィ?!」
ブラックワイバーンの翼を巨大な蛇が巻きついて封じようとしている。だが無理矢理引っ張って蛇の体が引き千切れる。
「十分だ、叩き落としてやるよ!」
雷を全身に纏ったライガが、回転しながら落ちてくる。回転が増すごとに雷の勢いも増していく。
「雷鎚転輪脚!!」
ブラックワイバーンの脳天に踵落としが決まる。
「落ちやがれっ!!」
蹴り抜くと同時にブラックワイバーンの頭を雷が駆け抜け、ブラックワイバーンが雷と共に落ちていく。
「やれ、レイ!」
「了解、グラスディファンス!」
落ちてくるブラックワイバーンの体を巨大な氷の棘が貫き、地面に落ちる。
地面に落ちたブラックワイバーンは体に巨大な穴が空いているにもかかわらず絶命せず、炎を吐こうとしていた。
「いい加減くたばれや!」
落ちてきたライガに頭を踏みつけられ、口の中で炎が暴発し、頭が吹き飛んだ。
「あ~…痛ってぇ…感覚麻痺してたけど両腕折れてるかも…腕動かねえ」
ブラックワイバーンの突撃を腕を交差して防いだ際に折れていたらしい。
「どうにかなったね。もう戦えそうになさそうだけど、君」
「まあな。それより、あそこに落ちてるロウダスを拾ってやってくれ」
最後は片腕しか動かなくなったロウダスがバランスを崩して落下していったが、地面に落下する前にオネイロスが受け止めていた。今は地面で気を失っている。
「そうだね。ロウダス、無事かいー?」
「向こうは終わったか?」
そう言ってショウ達の方を向いたライガの目に入ったのは、異形の怪物と、その前に倒れているショウの姿だった。
ロウダスの出したモンスター
デザートイーグル
Bランクモンスター
砂漠地帯に棲む大鷲。魔力で砂を生み出し、砂嵐を起こす。
レッドロックリザード
C⁺モンスター
火山地帯に棲む蜥蜴型モンスター。青白い光で出てきたが、体は赤い。火に強い。
グランドサーペント
B⁻モンスター
蛇型モンスター。巨大な体躯と素早い動きで標的を締め付け、弱らせて丸呑みにする。




