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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
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王都防衛戦



「ハァッ!」


 ローウェルが近づいてきたモンスター達を瞬く間に斬り捨てていく。空を飛ぶモンスター達は外壁の上から弓兵や魔道士の遠距離魔法によって落とされ、冒険者達も奮戦している。


「流石ローウェル様、一振りで幾つものモンスター達を斬り伏せていくな」

「ああ!それにしてもいつ見ても美しい剣だな」


 聖剣スターロード。流星剣とも呼ばれる使用者に速さを与える聖剣。走り続けるほどに速くなるその姿は正しく流星そのものであった。

 戦闘は順調だった。騎士団の統率のとれた防衛、ローウェルの圧倒的戦闘力により上がった士気、外壁から放たれる矢と魔法の雨、遅れてやって来た冒険者達の増援もあり、戦況は正しく順調であった、()()()()()()()()


「ギャアァッ…!」

「何だあいつら、鎧も盾も魔力障壁も貫通されちまう!」


 黒い角を持った馬数体が前線組の体を貫いていく。


「ユニコーン…だが角も体も黒いユニコーンなんて見たことが無いな。防御を貫通する力、こいつらが結界を壊したのか?速く処理しないと不味いな」


 モンスターの数は100体程まで減ったがそれでもまだ100体、攻撃を受けるタンク(盾役)がいなくては十分な脅威である。


星過ぎ去りし光の轍(スターライトロード)!」


 聖剣の輝きが帯のように剣の通った道を示す。通り道には黒いユニコーンが両断され転がっていた。


「よし!これで…」


 ガァァアアァァァァァァァァァァァァッ!!!


「何だあれは…?」


 人間の上半身に馬の下半身、獅子の頭、馬の背中からは蝙蝠の羽が生え、人間の腕の代わりに蟹の鋏と蛇が生えた怪物がゆっくりと歩み寄って来る。怪物の咆哮はその場を震撼させた。咆哮を聴いた者達は体が萎縮し、体が思うように動かなくなる。


「くっ…流星の衝撃(スターインパクト)!」


 上空へ飛び上がり、獅子の顔目掛けて高速で落下し、剣を振り下ろす。だが獅子の口から放たれる衝撃波に吹き飛ばされる。


「何だこのおぞましい化け物は…」

「おい、上を見ろ!」

「なっ…!」


 上空では黒いワイバーンが地上を見下ろしていた。


「ワイバーンの亜種…ブラックワイバーン…」


 目の前には複数の生き物を合成した未知の怪物、上空にはA⁻ランクモンスター。これまでの戦いで多くの者が傷を負い、目の前の怪物の咆哮で恐慌状態。外壁からの攻撃もブラックワイバーンには然程効いてはいない。まだモンスターも多く残っている。状況は最悪だった。


(皆あの怪物達に臆してしまって動きが悪い、僕も動きが止まって速度は初期に戻ってしまった。このままでは…)


 風が吹いた。ローウェルからすれば向かい風、だがそれはこの状況を覆す追い風だった。

 モンスターの群れの後ろから何かがやってきている。モンスター達を倒しながら近づいてきている。何かがモンスターの群れの中から飛び上がると、ブラックワイバーンが炎を吐き、飛行物を焼こうとする。


風車(がざぐるま)っ!」

「ギャッ!!」


 飛行物は回転しながら炎を裂き、ブラックワイバーンの胸元を切り裂いた。


「無事ですか?…何とか間に合ったかな」


 目の前に着地し、怪物に向かって立っていたのは、小柄な銀髪の少年だった。

聖剣スターロード

Aランクの聖剣

使用者の魔力があり、使用者が走り続ける限り移動速度が上がり続ける剣。速度は使用者が上昇を止めない限りどこまでも上がり続ける。止まると元の速度に戻る。

ブラックユニコーン

B⁺ランク

ユニコーンの遺伝子改造体。通常のユニコーンよりも頑丈になった角は頑丈な盾や鎧を貫く。角には魔力を霧散させる力があり、魔力で作られた結界や魔力障壁を貫通してしまう。力を角に集中した為に耐久力、体力、脚力などが低下している。

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