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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
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ダムダ炭鉱

「今回ダンジョンに行く目的は何なんです?」


 ダンジョンへと向かう最中にショウが今回のダンジョン探索の目的を聞くと、ロイドは不思議そうな顔をしてたがすぐに思い至る。


「そういえば言ってなかったか。あまり大きな声では言えないが……近々高い確率でスタンピードが起きる」

「マジかよ!?」

「それでダンジョンですか」

「スタンピードって何だ?」


 ロウダス以外は納得していたがロウダスはスタンピードを詳しく知らないらしい。


「スタンピードはモンスターの群れが押し寄せてくる災害の事だよ。ダンジョンのモンスターが増え過ぎると起こる現象で、規模の小さい物でも甚大な被害になる。仮に初心者がよく相手するスケルトン、ゴブリン、アルミラージなんかのDランク前後のモンスターでも、数百集まれば町1つ落とすくらいは簡単。より規模の大きいものなら国だって滅んじゃう事もある。例えば、ドラゴンの群れとかね」


 イブがロウダスに説明してくれている。


「これから向かうのはCランク相当のモンスターが大半だから普通に戦えば勝てるだろうけど、それが数百といたら厳しいだろうね」

「それくらいなら俺一人で事足りるんだがな」


 ロイドがドヤ顔で言い切る。


「まぁロイドならそうかもしれないね」

「だが俺一人でどうにか出来る範囲も限られてくる。スタンピードはダンジョンのモンスターがダンジョンから溢れて周りへと散っていって起こる。それこそ四方八方に被害が出る。俺一人じゃ全ては倒せねえ」

「一番良いのはスタンピードを起こさせない事。ダンジョン内のモンスターをある程度倒していけばモンスターがダンジョンから溢れる事は滅多に無い。」

「そうなのか。なら何で今回スタンピードが起こる事がわかる?」


 ロイドがバツの悪そうな顔をしていた。


「あー………それはな、調査しに行った奴らからそういう報告があったからだ。調査しに向かった連中は連絡が途絶えたらしいが、何かが起きてるだろうってことで調べるよう言われてたんだ」

「そうだったんですか」

「王都に向かう時も狼王森林を見てきてくれとか言われてなけりゃあ立ち寄らなくても良かったんだがな」

(ショートカットする以外に理由あったんだ)

「それより着いたぞ、あそこに見えるのがダムダ炭鉱の入り口だ」


 ロイドの指差す先には洞窟があり、トロッコのレールが中に続いている。


「ここが…ダムダ炭鉱」

「初めてのダンジョン、楽しみだな!」

「初めては狼王森林だろ」

「そういえばそうか。森ってダンジョンって気がしなくてな。こういう洞窟の方がそれっぽい」


 中は暗く、先が見えない。ショウが光を出して炭鉱内を照らす。


「言い忘れてたがここに調査しに来た連中はAランク冒険者だそうだ。そいつらが未だに戻ってきてない。何があるかわからんから気を抜くなよ」


 一行は炭鉱の中へと進んでいく。

(語り部)

「スタンピードで滅んだ国は少なくない。歴史的に見ればだけど。スタンピードが起きるとしたら未発見のダンジョンがあってそこから出てきている時と、あまりにもモンスターが強過ぎて討伐しきれずにダンジョンから出てきてしまう時だね。前者ならランダムだけど、後者なら大規模な物になる事が多いよ。因みにスタンピードの生き残りが野生化して繁殖したのが道端に現れるモンスター達だよ。

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