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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
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試験受付

よろしくお願いします。

「相変わらず大きいなぁ」

『呆けてないで受付して来た方がいいよ~』

 

 巨人でも通れる程の巨大な校門と、城のような校舎を見上げ立ち尽くしていると、イブに促され受付へと向かった。


「お、イブの像がある。祈っていけば御利益あるかもな」


 イブは妖精神、つまりは神だ。彼女は大昔、神々のいる天界に侵入、神々の権能を見て覚え、模倣し、神々を翻弄しながら天界に保管されていた神々の叡智を盗みとったと言われている。だから彼女は盗みの神と呼ばれる反面、学びの神として学び舎に良く像が置かれている。良くも悪くも有名だ。

 イブはイブのように神がついている者以外には見えず、幽霊のようだからとショウはイブみたいに人についている神を神霊と呼んでいる。他に神がついている人間など見たことはないが。


『目の前に本物がいるのに何言ってるのさ。祈るなら私に祈ってよ』

「何もないのに祈りだしたら流石に変な目で見られるし、これ以上の独り言も怪しまれるかな?ここからは心の声でだな」

『オッケ~』


 ショウとイブは心で繋がっており、声に出さずとも心の声で会話する事ができる。

 もう既に多くの受験者が集まっていた為、受付を見つけるのは容易かった。


「受付お願いします」

「はい、今年受験する子ですね!こちらに名前をお書き下さい!」

「ショウ・シュヴァルツっと。これでいいですか?」

「……はい、確認しました!こちら受験票になります。試験の合否はこの受験票で確認しますので無くさないでくださいね?」

「わかりました。……番号は0408か」

『ショウの誕生日と同じだね、きっといい数字だよ!』

『適当に言ってるだろ、それ』

「それでは試験の説明ですが、午前中は筆記試験、午後は実技と魔力測定ですが、実技は魔法の系統によって内容が変わります。どの系統で受けますか?」


 魔法の系統は大きく分けて攻撃、防御、補助、特殊の4つ。攻撃はそのまま攻撃する魔法。防御は盾や壁を生み出したり、体を頑丈にするタイプの魔法。補助は回復魔法や味方を強化する、又は相手を弱体化させる魔法。特殊はそれ等に属さない魔法となる。だが、その定義は曖昧で防御魔法でも盾や壁をぶつける事は出来るし、攻撃魔法で相手のすべての攻撃を止められるのならばそれも防御の試験では認められる。補助ならば自身の肉体を強化すれば攻撃にも防御にも変わり、魔法によっては全ての条件に当てはまる魔法も多くある為、受ける試験は自己申告制だった。


「攻撃でお願いします」

「攻撃の試験会場は第一試験場なので、時間になったら向かって下さい!あ、それと魔道具は試験では使用しないでください。公平を期す為に試験は自身の魔法のみとさせて頂きます!」


 魔道具は魔力を込める事で効果を発揮する道具の総称で、ランク分けがされており、高ランクの物はそれ自身に魔力が内蔵されている事も多く、魔道具の力だけで試験を突破しかねない為、使用は認められていない。(生命活動に必要な魔道具は別だが)


「最後に魔力測定ですが、難しい事はありません。魔力を測定し、数値化できる装置がありますのでそれで測っておしまいです!特に質問が無ければ説明はこれで終わりですね!」

「実技試験は魔道具じゃなければ使ってもいいんですか?」

「爆薬などは危険なので禁止ですが、その他の試験官が許可した物なら使って問題ないですよ!」

「わかりました。他は特に無いですね」

「それなら筆記試験の会場に向かって下さい!健闘お祈りしてます!」

イブについてと魔法の大雑把な括りについて理解して貰えればいいかなと思います。

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