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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
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次の舞台へ

「───ここは………」


 目を覚ますと目の前にはイブの顔がすぐ近くにあった。


『目が覚めたんだね、ショウ!』


 イブの膝に頭を乗せて寝ていたらしい。つまり、膝枕である。


「どれくらい寝てた?」

『あれから十時間くらい経ってるね』

「随分寝てたな」

『結構危ない状態だったからね』


 ショウが目覚めた事にライガ達も気づき、ショウ元に駆け寄る。


「おうショウ、目が覚めたのか!傷は全部治ってるのに起きねーから心配したぜ」

「もう起きて大丈夫なのかい?」

「ああ、もう大丈夫だ。それより虚無感はどうなった?虚無感の技で吹き飛ばされた後のことは何も覚えていないんだけど……」

『彼ならその後直ぐにそこにある転送陣で帰っていったよ』


 イブが指差す先には光を放つ魔法陣が存在した。


『彼いわく、この先に拉致された子達の生き残りがいるみたいだよ。まだ生きてるかは保証しないとも言ってたけど』

「なら行くしかないな」


 立ち上がってふと気づく。


「あれ?確か俺の腕と足は切れてたよな?というか傷が全部無くなってるんだけど……イブが治してくれたのか?」

『………そうだよ~♪流石に手足切断を放置は出来ないからね』

「そうか、助かったよ。ありがとな」


 やりとりを見ていた者の中でゼウスだけはなんとも言えない表情をしていたが、それを気にする者はいない。


「なんかかなり調子もいいしよ、ショウも起きたし早速行くか。魔法陣の向こう側に!」

「そうだな。これ以上時間をかけてられない」

「少しは警戒しようよ。虚無感の言ったことが正しいかもわからないんだからさ」

『それなら大丈夫だよ。真偽看破で嘘をついていないことはわかってる。それよりあの先が相手の本拠地かもしれないことだよ。罠である可能性があるのは間違いない』

「今更だろ。この先にいるって言うなら行かない選択肢はないぞ」


 ショウ達は魔法陣へと歩を進める。


『本当なら今でも進むのは反対なんだけどね。どうせ聞かないし、最悪私がどうにかするしかないか』

『あれはもう当分出来んぞ。やろうとしたら止めるからのぅ』

『その時はおじいちゃんがどうにかしてくれるよね』

『儂、今は何も出来ないから』

『使えない年寄りだな。だが実際あれはもうやらせられない。それに私達も危険を冒したくはない。やるならお前の力だけでどうにかしてくれよ、イブ』

『今の私の力でどうにか出来るレベルならいいんだけど』


 魔法陣に入ると魔法陣の光が強まり、光が消えた時にはそこには誰の姿も残ってはいなかった。


 ―???―


「ボス、ただいま~」

「おかえりなさい、虚無感。──君にしては随分痛手を負ったみたいだね。高ランクの冒険者にやられたかな?」

「いーや、小鳥と遊んでたら思い切り引っ掻かれちゃった」

(最後はエイリアンみたいな物だったけど)

「それはそれは。連れ帰れなかったのは残念ですね。きっと種を芽生えさせた事でしょう」

「ほんとごめーん。まぁいつだって上手くいくとは限らないよねー!あとさ、わりと本当に重傷だから治してほしいんだけど」

「そうですね、治してあげてください。」


 物陰から伸びた手に触れられると傷が元から無かったかのように消えてゆく。


「助かる~」

「君は少しおやすみなさい。また後日頼みごとをしますから」

「了解で~す。そんじゃ、しっつれーい!」


 その場を後にする虚無感はショウ達の事を考えていた。


(こっちの魔法陣は消したから飛ぶ場所はあそこしから残ってない。あいつらは()()をどうするのかね~?一瞬で全滅しかねないけど。出来ればまた会いたいもんだな)


 虚無感はいつもの笑顔を貼り付けて歩いていく。

転送陣


ワープ出来る魔法陣。移動先にも魔法陣を設置しないと使えない。使用するのにかなりの魔力を使う。

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