魔法と魔術
「今日は魔法と魔術について~おさらいしていきますよ~」
午後からのフレミーの授業は凶悪である。眠らせに来ているとしか思えない。
「魔法には大きく分けて~、ニ種類に分類されます~。一つは~皆さんが普段使っている~固有魔法ですね~。もう一つは~汎用魔法ですね~」
固有魔法は生まれた時からそれぞれが持つ魔法、基本的には全く別の魔法を持って生まれるものだが似た魔法、同じような魔法を持って生まれる事も珍しくない。血縁で同じ魔法を持つことも多い。汎用魔法は魔力を持つ者なら学び練習すれば誰でも使えるようになる魔法である。
「当学院では~火、水、土、風、雷、氷、光、闇、全ての~汎用魔法を教えています~。自分の適性にあったものを~どんどん覚えていってくださいね~」
誰でも使えるようになるといっても適性というものがある。向き不向きがあり、全てを使えるようになる者はそういない。使えたとしても汎用魔法には下級、中級、上級、特級があり、それら全てを使えるのは学院長くらいである。
「次に魔術についてですが~、魔術とは~魔力戦闘術の略省ですね~。魔力を用いた戦闘技術、それが魔術です~。なので魔法も魔術の内の一つになりますね~。魔法の他に魔道具、魔力障壁、身体強化などがそうですね~。魔法陣や~魔力を流して自然治癒力を高めるのもありますが~これは日常生活でも使えることです~、特に治癒強化は~応急処置として覚えておいて損は無いですよ~」
時計を確認すると、授業終了の時間が迫っていた。
「もうそろそろ時間ですね~、何か質問などありますか~?」
「先生、一ついいですか?」
「なんですかシュヴァルツ君~?」
「また鎮静魔法が漏れてますよ」
「あら~?」
春の陽気に、空腹の満たされた午後、そこに間延びした喋り方での授業にリラックスさせる鎮静魔法を流すのだからたまったものではない。授業を最後まで聞いていたのはショウくらいのものだった。
「今回の授業内容も試験に出ますからね~」
(成績上げる気ないのでは?)
午後の授業って眠くなると思うんですよね。




