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STORY ~白銀の物語~  作者: 黒羽カウンター
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強盗退治

「おい、宝石は全部袋に詰めたか?」

「へいお頭!あとはトンズラするだけですぜ!」

「しかしどうやって逃げるんですお頭?人質で無理矢理突破しますか?かなりの数の衛兵に囲まれているようですよ」

「そこは問題ないぜ、今他の奴等に土魔法で逃走用の抜け穴を掘らせてるからな。そこから逃げた後にこれを使う」


 リーダーと思わしき男が出したのは小さな箱。


「これは?」

「ここら一帯をまるごと吹き飛ばせる爆弾よ。衛兵も吹き飛び、怪我人を救出してる間に俺等は追いかけられないとこまで逃げ切れるぜ」

「なるほど!さすがお頭、元から人質達を解放する気がなかったあたり、クズの極み!」

「やめろ、褒めてくれるな!」

「ならあとは待つだけですね」

「どれだけ待っても抜け穴は完成しないけどな」

「何だこのガキ、どうやって拘束を解いたんだ?」

「それよりどういうことだ?抜け穴が完成しないってのはよ?」

「もう残ってるのはお前たち三人だけだからだよ」

「馬鹿な!?お前みたいなガキ一人で他の奴らがやられるわけねーだろ!ここには魔法封じの結界が張られてるんだ、結界の影響を受けねえ警備兵の奴ら以外は魔法も使えねーんだぞ!」

「それなら結界の装置を壊したからもう使えるぞ」


 魔剣達を浮かせて飛んできた銃弾を斬る。


「チッ!」

「話してる最中に発砲しても油断しているわけじゃないさ。それと別に俺一人なわけでもない」

「何?」

「雷鳴拳!」

「ガハッ!?」


 直後雷鳴と共に強盗団の一人が吹き飛ばされた。


「後はお前らだけだ、とっととお縄につけ!」

「クソガキ共が…。もういい、爆弾を爆発させて騒ぎに乗じて逃げればいい」

「それだとお前らも巻き込まれねーか?」

「今魔法が使えるなら好都合、俺に爆発は効かねーからよ」

「ちょっ、ちょっと待ってくださいよお頭!それ俺は巻き込まれるじゃないですか!」

「俺が逃げられればいいんだよ!」

「ほんとクズの極みだなアンタ!」

「んじゃ、あばよ!」


 カチッ、という爆弾のスイッチの音が響き渡る。だが爆弾は爆発しなかった。何故なら、


氷結(ル・ジェル)


 爆弾は凍りついて使い物にならなくなっていたから。


「他の人達を逃して来てみれば、この店を爆破しようだなんて聞き捨てならないな。この美しい内装を唯でさえ銃弾で傷つけているというのに爆破なんてした日には僕が君達を氷像にするぞ」

「次から次へと増えやがって…。だったらお前らを人質に逃げればいい」

「やれるもんならやってみろってんだ!」

「勘違いしてるかもしれねーがな、俺は別に弱くはねーんだよ」


 リーダーは体の周りに風を纏わせる。直後にライガを殴り飛ばしていた。


「くそっ、結構速いじゃねーか!放雷球!」


 無数の球体型の雷を飛ばすが風の鎧によって防がれ、中までは届いていない。


「お前らとは力に差があんだよ。いくら強いといってもガキにしてはだ。俺はこう見えても元Bランク冒険者、嵐鎧のドリスって呼ばれてたこともあった。ガキが三人集まった所で勝てるわけねーんだよ」

「元Bランクであったことは俺達が勝てない根拠にはならないな」

「ぐぁっ!目がっ……」


 ショウの光の魔剣から発した光で目が眩む。


「雷迅脚!」

「グゥッ!」

「風の鎧してると周りが見えねーから頭にはしてねーんだろ。バッチリ効いてんじゃねーか!」

「調子に乗るな!」

氷壁(グラスミュール)


 ドリスの風を纏った拳がライガを捉えようとしたが氷の壁によって阻まれた。


「こんな壁で防ぎきれると思うなよ!」


 直ぐに壁を殴り壊すがその先には誰もいなかった。


「一体どこに……」

「こっちだ」


 振り向くとそこには電気を流した巨大な水球を上空に掲げるショウ達が立っていた。


「まさか!」

「そのまさかかもな」


 その水球を叩きつけられ悶絶するドリス。


「レイ、あと頼む」

「いいとも。ル・ジェル!」


 水球は中のドリスごと凍りついた。


「元Bランクっつっても意外と呆気なかったな」

「それよりもう一人残ってたはずだけど…」

「それならそこで気絶しているよ」


 残っていた手下は爆弾のスイッチを押したときに既に気絶していたらしい。


「通りで静かな訳だ。ならこれで一件落着…」

「そうはさせるかぁ!!!」


 凍っていたドリスが氷を風で砕きながら飛び出してくる。


「まだ体力残ってたのかよ!?」

「よくもここまでコケにしやがって……生きて返さねーぞ!!」

「既に弱っているお前は然程の脅威じゃない。そして……」


 風を纏ったショウの刀がドリスの風の鎧と体を切り裂く。


「風を穢すな」


 今度こそドリスは完全に気絶していた。


「ふぅ……焦ったぜ。でもこれで本当に一件落着だな!」

『そうもいかないんじゃなこれが』

「なんだよジジイ!どういうことだ!」

『なんせ事情聴取やらなんやらで当分帰れんじゃろこれ』

「マジか……」

『本当にショウの周りは色々起きるよねー♪』

「俺のせいかこれ?」

レイの魔法

氷結魔法コンジェラシオン

冷気を操る事ができる。

ドリスの魔法

ウィンドアーマー

風を体に纏い、相手の攻撃を弾く鎧にもなり、相手を殴れば切り裂く刃にもなる。

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